2024年5月18日午後5時 日本フィルハーモニー交響楽団 第397回横浜定期演奏会
指揮 井上道義
曲目
・ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番/佐藤晴真[vc]
チェロ アンコ-ル 鳥の歌
・ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
井上道義(1946-)のHPを見ると井上道義の日本デビュ-は1976年日本フィルの定演、今回が日本フィルとの最後の演奏。
・ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番/佐藤晴真[vc]
チェリストの佐藤晴真は1998年生まれ26歳。
2019年9月ミュンヘン国際コンクールチェロ部門に出場、日本人として初の優勝。
ショスタコーヴィチの曲を演奏開始後弦が切れるハプニングで演奏を初めからやり直した。
動揺することもなく最後まで演奏。演奏の音量も充分大きい。
技術的には問題なくショスタコーヴィチを弾きこなした。
ショスタコーヴィチの曲では更に深みのある音色で演奏して欲しい。
アンコ-ル 鳥の歌
フラジオレット奏法のときの音のかすれが気になった。
弦が切れたせいかもしれないが技術的には改善の余地あり。
・ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
この曲はショスタコーヴィチの傑作ともいわれている。
日本フィルは指揮者井上道義の意のままにショスタコーヴィチの曲を演奏した。
第2楽章は傑作といわれるに相応しい曲を迫力のある演奏でつらぬいた。
第4楽章は井上道義のフィナ-レを飾る鬼気迫る大熱演。
日本フィルは小林研一郎と井上道義の時は大きな音量が出てくる。
演奏会終了後観客の会話で井上道義は体力的にはまだまだ現役で出来そうだとの声が聞かれた。
2022年新穂高ロープウエイで紅葉の時期に井上道義を見かけたが緊張感が抜けていなかった。
テンポの速い演奏ができなくなると持味が失われるので引退のタイミングとしては悪くはないと思う。
ヤンソンス指揮/ベルリンフィル
(78) Shostakovich: Symphony No. 10 / Jansons · Berliner Philharmoniker - YouTube
座席は2階 RC 2列中央付近、A席。
サントリ-ホ-ルならRB席の最高にリアルな音が心地良い残響音が聴こえる場所。
みなとみらいホールは2階席の位置が上で高く少しオケの音量が小さくなるが残響音は美しい。
観客は9割以上。中高年が多いが招待された中学生くらいの学生の団体がいた。