2026年8月3日 午後7時 

ミューザ川崎シンフォニーホール

フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2026

指揮:下野竜也(NHK交響楽団 正指揮者)

ホルン:アレッシオ・アレグリーニ

コンサートマスター 郷古 廉(すなお)

■ハイドン:交響曲第73番 『狩り』

■R. シュトラウス:ホルン協奏曲第2番 

ホルン アンコ-ル

■ロッシーニ:狩りのファンファーレ

(N響ホルンセクションと共に)

■鳥の歌

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■メンデルスゾーン:劇付随音楽『夏の夜の夢』

op. 21 & op. 61から

序曲 ― スケルツォ ― 間奏曲 ― 夜想曲 ― 結婚行進曲

アンコ-ル

■ヨハン・シュトラウスⅡ世

:ポルカ「狩り」op. 373

 

■ハイドン:交響曲第73番 『狩り』

第1楽章から第3楽章はモーツァルトのディヴェルティメントのようだった。

第4楽章は堂々とした序奏で始まりホルンとオーボエの二重奏。

いかにも狩りに使われそうなホルンのメロディ-が登場。

狩りをする趣味の貴族社会に1781年当時は受けただろう。

最後の少し前の4分休符のフェルマ-タで指揮者下野は曲が終わったかのような大きな振り。

観客は惑わされ拍手、再びホルンのソロが現われてからフィナ-レとなる。

 

曲を終えて下野のおしまいのアナウンスで観客はどっと笑いと拍手。

YouTubeで他の演奏を楽譜付きで聴くと4分休符のフェルマ-タではフライングの拍手をするほど極端に休符は長くない。

ハイドン『驚愕』のように指揮者が観客をイジったようだ。

 

N響のホルン首席今井仁志(ひとし)は手堅い演奏。

ミューザ川崎のホールではNHKホールやサントリ-ホールよりホルンの音は残響音が豊かにのって華やかで美しく聴こえた。

■R. シュトラウス:ホルン協奏曲第2番 

R. シュトラウスの父親がホルン奏者だったが演奏の難易度は最高レベル。

音域の跳躍が激しく素早いアルペジオで息の長いレガート。

モ-ツァルトのような明るさの表現に矛盾するかのように音程が取り難そうだ。

ホルン:アレッシオ・アレグリーニ 

アレグリーニは1972年イタリア・ラツィオ州出身。

ミラノ・スカラ座フィルの首席ホルン奏者だった。

 

2018年N響と共演したラデク・バボラークのホルンと比較するとメロディ-の歌わせ方が濃い。

ホルンの響きはアルペンホルンのように朗々としているが深みがある。

ブラ-ムスの交響曲第1番第4楽章のソロにはうってつけだろう。

R. シュトラウスのこの曲では朗々と演奏した分、苦し気に聴こえることがあった。

 

■ロッシーニ:狩りのファンファーレ

アレグリーニと異なりN響のホルンのメンバ-の音は明るいフレンチホルンの響き。

op. 21 & op. 61から

序曲 ― スケルツォ ― 間奏曲 ― 夜想曲 ― 結婚行進曲

結婚行進曲は特に名曲度合いが高くトランペット首席長谷川智之さんが華やかな演奏。

曲全体ではミューザ川崎ホール2階中央席の後列ではN響のアンサンブルは木管金管は粒立ちが良く美しい。

フル-ト首席神田寛明さん、ホルン首席今井仁志さん、トランペット首席長谷川智之さんは一段と響きが美しく聴こえた。

弦楽はNHKホールやサントリ-ホールよりヴァイオリンの響きはまとまった響きに聴こえず少しもやついた。

 

フル-ト首席神田寛明さん

トランペット首席長谷川智之さん

演奏後に指揮:下野竜也さんが結婚式を最近した人を観客に聴いたが誰も手を上げずアンコ-ルの再演はなかった。

 

◇指揮:下野竜也さん

1969年9月鹿児島県出身。

2001年:ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。

N響以外に読響、地方オケでは札幌、広島、京都のご当地指揮者みたいな存在。

千葉では少年少女のオケ、広島のウィンドオケの指揮など手広い。

大野和士のようにスコアの読みは深いがコバケン、藤岡幸夫、佐渡裕のようにメリハリはつけない。

聴いていてはっとする意外性はないが正攻法の指揮。

 

◇座席

2階中央5列目。すべての音が明瞭に聴こえる。

 

◇観客

9割位。