2025年6月、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期公演でデビュ-。

 

2023年1月19日 午後7時 サントリ-ホ-ル

山田和樹/読売日本交響楽団第624回定期演奏会

 

 

1.矢代秋雄(1929-1976) 交響曲 

矢代秋雄は1951年パリ音楽院へ留学しメシアンの授業も聴講。

矢代秋雄の良さはフランスの楽曲の華麗な響きと和風の美が共存。

交響曲第2楽章は『神楽囃子』の6/8,2/8,6/8のリズムを打楽器に取り入れ和風のテイスト。

第3楽章はドビュッシ-の『海』のような響き。

 

日本的な感性の細やかさと美しさはピアノ協奏曲(1967)で特に美しさが際立つ。

 

山田和樹は日本の名曲の選択に対し嗅覚が鋭い。

 

2.R.シュトラウス(1864-1949) アルプス交響曲 (画像上)

首席客演指揮者(2018~2024)山田和樹(1979~)と読響は相性が良く呼吸が合う。

アルプス交響曲の各場面で標題が付けられた音響から光景が目に浮かんだ。

 

パイプオルガンも加わり金管楽器と打楽器が活躍するR.シュトラウスの曲。

総勢約120名の演奏した時の迫力は凄い。

特に秀でていたのは金管楽器のセクション、ほとんどミスはなかった。

打楽器は特殊な楽器が多く、誰しもウィンドマシ-ン、サンダ-マシ-ンを1度聴けば記憶に残るだろう。

 

アルプス交響曲は指揮者山田和樹の大曲での楽団員への統率力と楽団員の共感を生む演奏解釈が秀でていた。

読売日本交響楽団は2017年新国立劇場のワーグナ-『神々の黄昏』の演奏に匹敵する名演。