2015年7月6日午後8時

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地の演奏会会場で観光客用のウィーン・モーツァルト・オーケストラの演奏会。

1階6列目10番S席 95ユーロ

 

ムジークフェラインザール、ウィーン楽友協会 Wiener Musikverein現在の建物は、1870年に竣工。
ブラームスは1872年から1875年までの3年間協会主宰のコンサートで指揮をし、小ホールで自身のピアノ作品の初演を行なっている。このため、1937年に彼の功績を称え、小ホールは「ブラームス・ザール」と名づけられた。

 

クララ・シュ-マン

シュ-マンの妻で当時の有名ピアニスト。ブラ-ムスが生涯憧れた女性。

 

大ホール(Großer Musikvereinssaal グローサー・ムジークフェラインスザール)

通称「黄金のホール」と呼ばれ音響の良さでは世界最高峰で模範とされている。

 

 

ギリシャで見られる、カリアティード(建物の梁を支える女人柱)高い音を拡散させるには効果がありそうだ。

 

シューボックス(靴箱)型と呼ばれ直方体で奥行きに対し横幅が狭いホ-ル。
日本でこんなに客席の幅と舞台の奥行きが狭いクラシック音楽の大編成オ-ケストラが演奏されるホ-ルはないと思う。
同じ形状で東京の大ホ-ルではオペラ・シティホ-ル、墨田トリフォニ-ホ-ル、中程度のホ-ルでは音響の良い浜離宮朝日ホールがある。

 

 

 

プログラムはすべてモ-ツァルトの楽曲。

モ-ツァルトのフル-ト協奏曲でフル-ト独奏者が古典派の曲にしては休符のあとのメロディ-の入りを意図的にずらして大胆な演奏に感じた。本家のウィ-ンだからできる自由な解釈?

パ-カッションが一人で何役も楽器をこなしスネアドラムがついた打楽器を演奏しているのがご愛嬌だった。
魔笛の衣装を着た歌手とウィーン・モーツァルト・オーケストラのコンサートが終了。

オケは小編成でアンサンブルは緻密ではない。各奏者の音が時間軸で揃っていなくて響きがザワつく

歌手はフォルクスオ-パ-の歌手の水準より歌唱力、声量では若干劣るが日本の歌手より声質は良い。

 

最大の関心のホ-ルの響きは1階前から6列目の演奏者に近い席でも歌手の声が目で見たよりかなり遠くから聴こえる。
残響音は長いというわけではなく密度が濃い。

ウィ-ンフィルのニュ-イヤ-コンサ-トで耳にする美しいきらびやかな響きとは違って堅実な木質の響き。

東京オペラシティ-やすみだトリフォニ-ホ-ルを少し華やかにした音響。