ウィ-ン国立歌劇場公演を見に行きました。

座席は1階右後方です。L,Rで番号が同じなことを知らず間違って声をかけたら日本人の中年女性でした。

私と同じくインタ-ネットで券を購入したとのこと。

 

席は1階左後方ブロック2列目右から6番目の15列6番、18,135円(141ユーロ,1ユーロ=128.6円) 

予約先はwww.culturall.com. でしたが現在はウィ-ン国立歌劇場のチケットは扱っていないようです。

 

韓国の歌手がいるためか声援をする韓国系と思われる観客もいました。

本場といっても地元の人は少ないのではないでしょうか?

 

入口。


 

何種類かの対訳の言語を選択可能で日本語の歌詞の対訳はありました。座席の手元で日本語を表示できました。

エジプト国王 ペテル ケルネル    Peter Kellner     スロヴァキア

アムネリス    エカテリーナ・グバノワ Ekaterina Gubanova ロシア

アイ-ダ   エレナ・グセバ             Elena Guseva    ロシア

ラダメス  グレゴリー・クンデ     Gregory Kunde   USA  

ランフィス  パク・ジョンミン    Jongmin Park        韓国

アモナズロ  シモ-ネ・ピアッツォラSimone Piazzola   イタリア

伝令     ルーハニョ・モヤケ      Lukhanyo Moyake  南アフリカ

巫女    マリアム・バッティステッリ Mariam Battestelli  エチオピア

指揮者    マルコ・アルミリアート Marco Armiliato        イタリア

管弦楽    ウィ-ン国立歌劇場管弦楽団

当日券は完売。

 

歌劇場は簡素で立派ではありません。ホールの音は後方の席でも歌手の歌う歌詞は明瞭ではっきり聴こえました。

東京文化会館よりデッドではなくサントリ-ホールよりは残響が短い印象でした。

特にホールの残響音が美しくは感じませんでした、むしろ日本の新国立劇場の4階席中央の方が音は小さいですが残響音はいいと思います。

あまり日本にはない幅の狭い劇場でかつてドイツ・オ-パ-・ベルリンを公演した日生劇場の間口の狭い雰囲気に似ていると思いました。

 

下は席から撮影した画像です。1階は古い映画館みたいな雰囲気。

 

指揮台

 

 

でも以前舞台を見学したら舞台の奥行きはかなり奥までありました。

 

シンバルと大太鼓は隅っこで音がこもって響きが悪くなりそうな雰囲気です。

 

 

年季がはいったトランペットとホルン。奏者の椅子はかわいそうなくらい座面が薄いです。

 

6月下旬のウィ-ンは30℃以上だったのでノーネクタイが多くそれほど礼服を来ている人はいません。

日本の観客と同じ位の服装です。

演奏中咳払いができない緊張感のある日本の観客よりオペラを楽しむという雰囲気があるように感じました。

 

 

 

ウィ-ン国立歌劇場は第2次世界大戦の連合軍の空襲で破損し修繕しましたが外観は重厚でゴージャスな気品があります。

しかしオーストリアは敗戦で戦後財政難になり豪華なオペラハウスは再建できなかったようです。

 

アイ-ダ役エレナ・グセバ、アムネリス役 エカテリーナ・グバノワはロシア人歌手で芯のある声質でした。

ラダメス役のクンデは声量が大きく美声で好演。昨年7月オテロ/チョン・ミュンフン指揮東京フィルではオテロ役で来日し好演でした。

巫女役のマリアム・バッティステッリは今年日本で4月ラ・ボエ-ムのムゼッタ役で声質が美麗で好演でした。

ランフィス役の韓国の歌手パク・ジョンミンは無難に役をこなしていました。 

歌手全員の声質と声量は有名な歌劇場の高い水準で伴奏のウィ-ン国立歌劇場管弦楽団と共に良い演奏でした。

 

舞台美術と衣装は特に豪華ではありません。

 

ウィ-ン国立歌劇場管弦楽団の凱旋の場面のトランペットは非常に上手くこれはミラノ・スカラ座と互角です。

個人的には「アイーダ」はミラノ・スカラ座の日本公演の方が本場イタリアらしくキビキビし軽快で、少し重厚なウィ-ン国立歌劇場公演より好みです。

 

ただしウィ-ン国立歌劇場管弦楽団はモーツァルト、ワーグナ-、R・シュトラウスのオペラに関してはトップレベルだと思います。