2024年3月13日午後7時 サントリ-ホ-ル 赤坂

ウィ-ン交響楽団 演奏会第1夜

指揮 オメル・メイ-ル・ヴェルバ-

ブラ-ムス ピアノ協奏曲第1番 ピアノ 河村 尚子(ひさこ)

ブラ-ムス 交響曲第1番

アンコ-ル

ブラームス/ハンガリー舞曲 第5番

・ヨハン・シュトラウス2世 ・ ヨーゼフ・シュトラウス 兄弟合作

ピチカ-ト ポルカ 

 

 

 

・ブラ-ムス ピアノ協奏曲第1番 ピアノ 河村 尚子

ブラ-ムス(1833-1897)は当初2台のピアノのために1854年作曲。

その後交響曲にする曲をピアノ協奏曲に書き換え1858年完成。

ピアノの河村尚子は42歳。昨年は読響、バーミンガム市響と共演し国内外で活躍をしている。

河村尚子(1981-)の演奏は力強い打鍵でドイツ語のようなアクセントが付き情感豊かなメロディ-の表現で明晰な響きを創っていた。

5歳でドイツの生活。夫はドイツ人のチェリストのマキシミリアン・ホルヌング(1986-) 

 

ピアノはサントリ-ホールのスタインウエイ。

 

・ブラ-ムス 交響曲第1番 

指揮者オメル・メイ-ル・ヴェルバ-1981年生れイスラエル出身。

第1楽章冒頭のティンパニ-がわずかに入りが早く感じられ音楽の推進力を増していた。

第2楽章のヴァイオリン独奏のコンサ-トマスタ-の音色に艶があり美しい。

ためらいなく愛情表現をしているかのようなチャ-ミングなソロ演奏だった。

第3楽章は木管とホルンのアンサンブルが一体となり柔らかい響きで美しい。

 

第4楽章のアルプスホルンのようなメロディ-は奥行きの深い音色で特にホルン首席奏者は上手い。

続く感動的な名旋律のヴァイオリンの合奏がウィ-ンらしい優美な雰囲気。

最後は指揮者ヴェルバ-がテンポを速くし過ぎてメロディ-が詰まり短めになる。

テンポの伸縮が大きく強弱のメリハリが強い指揮で少し強引。

昨年ロッテルダム・フィルラの来日公演の指揮者ラハフ・シャニと傾向は似ていてロックみたいな演奏スタイル。

 

アンコ-ル

ピチカ-ト ポルカ 

このオケはピチカ-トが大きく響き曲にマッチ、ウィンナワルツの演奏は上手い。

ウィ-ン交響楽団はモーツァルトを連想する流麗でノリの軽いリズム感。

重厚な演奏をするウィ-ンフィルとは演奏スタイルが異なりモダン。

第1ヴァイオリンセクションの響きの透明感と豊かさが不足、ウィ-ンフィルに比べ物足りない。

 

座席は2階RA1列10番A席、2階の舞台右の弦楽器横。

最近ではこのRAブロックで聴くことが多くヴィオラ、チェロ以外は各楽器の音が明瞭に聴こえる。

ホールの残響音は演奏の余韻が美しく感じられる。

 

8割から9割の入り。