2023年11月10日14時 すみだトリフォニーホール 墨田区錦糸町

すみだクラシックへの扉#19 シリ-ズ

ジャン=クリストフ・スピノジ指揮 新日本フィル

ヴァイオリン HIMARI  本名「吉村妃鞠」 (2011-)

ヴィエニャフスキ ヴァイオリン協奏曲第1番

ワ-グナ- 楽劇トリスタンとイゾルデ「前奏曲と愛の死」

ビゼ- カルメン組曲第1番、第2番より他

 

2025年3月 メータ指揮ベルリンフィルとヴィエニャフスキ ヴァイオリン協奏曲と共演。

 

チケットはHIMARI出演の2回共完売で客席(1,800席)はほぼ満席。

少女のクラシックの演奏家の満席は凄い。

平日昼の客層は祖父母世代が多い。

 

HIMARIのヴィエニャフスキ ヴァイオリン協奏曲の出来は非凡な部分が年齢相応の音が小さい部分より印象に残った。

HIMARIの非凡なところはメロディ-の歌い方がくどくなくさらりとしているが単調ではなく味があるところ。

頑張って演奏している雰囲気はなく素のままで表現力が高い恵まれた天分。

技術的には左手より右手の弓使いが上手い。

手首、ひじ、肩の関節が柔軟なのでスム-ズで滑らかなレガ-トの演奏ができる。

聴いていてとても上手に聴こえるのは右手のコントロ-ルが正確で上手いことによると思う。

身体が小さいデメリットは左手の指使いでハイポジションの時に音程がずれて聴こえるときがある。

 

使用しているヴァイオリンは1717年製ストラディヴァリウス「Hamma」,柔らくて艶っぽい響きだった。

 

スピノジの指揮はHIMARIの小さ目な音量をオケが消さないように身をかがめてオケの音量を小さくしていた。

スピノジは1964年フランス コルシカ生まれのヴァイオリニストでもある。

 

座席は2階 4列31番A席。前から4列目では3階の天井が近く少しこもった響き。

オケの音ははっきり聴こえ残響音も美しいので悪い音響のホールではない。