2024年2月20日午後7時 ミュ-ザ川崎シンフォニーホール 

ラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタル

ポ-ランド出身 1985年生まれ

2005年の第15回ショパン国際ピアノコンクール優勝者

前半

・ショパン:マズルカOp.17、Op.41、Op.50、Op.63

後半

・ショパン:マズルカOp.24

・ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 Op.35「葬送」

・ショパン:マズルカOp.17、Op.41、Op.50、Op.63、Op.24

 

・ショパン:マズルカ

マズルカはショパンがポーランドの3つの舞曲「マズル(Mazur)」、「クヤヴィヤック(Kujawiak)」「オベレク(Oberek)」を組み合わせて作曲。

チャイコフスキ-のバレエ「白鳥の湖」第23曲など有名な作曲家がマズルカを作曲。

ラファウ・ブレハッチのマズルカは聴いていて3拍子のリズムはかなり複雑に聴こえ曲想も頻繁に変わる。

ポーランド以外の国の演奏家にはかなり演奏が難しそうなリズムと派手さがないメロディ-。

ラファウ・ブレハッチのマズルカは曲の分析がいきわたりショパンの心のひだを捉え望郷の念がひしひしと伝わる名演。

ドイツ・グラモフォンで「マズルカ全曲録音」の準備中らしい。

 

・ショパン:ピアノ・ソナタ第2番Op.35 「葬送」

昨年12月同じポーランドのピアニストのクリスチャン・ツィメルマンの演奏に比べffの迫力はないが曲の分析と細部の緻密さは遜色がない。

貴族的な上品さや奥ゆかしい演奏はポーランド出身のピアニストならではのショパン演奏、38歳にして深遠な領域に達している。

使用ピアノはスタインウエイで高音は美しく低音の弦の響きも充分で状態が良い。

 

座席は2階 2CA3列24番 S席、2階中央。ここで聴くピアノの音はバランスが良いがペダルを踏んだ時のノイズも聴こえる。

ガルシア・ガルシアから高い評価を受けた残響音は美しい。

2階席にしてはピアノに近くサントリ-ホールより良いと思わせる華やかな音響。

 

観客は7~8割の入りだが2/22の東京オペラシティの演奏会は完売。