2024年1月23日午後7時 サントリ-ホール 赤坂

東京フィルハ-モニ-交響楽団 第994回定期演奏会

指揮 ミハイル・プレト-ニョフ

曲目

・シベリウス 組曲「カレリア」

・グリ-グ ピアノ協奏曲 イ短調 ピアノ:ガルシア・ガルシア

・シベリウス 交響曲第2番

 

・シベリウス 組曲「カレリア」

第1曲「間奏曲」、第2曲「バラ-ド」、第3曲「行進曲風に」

第1曲「間奏曲」出だしのホルン合奏が乱れ音程が不安定になったがトランペット奏者達が頑張り次第にペースを取り戻す。

名ピアニストのミハイル・プレト-ニョフ(1957-)の指揮は手堅く感情移入が少ない。

模範的だがシベリウスの熱い気持ちはあまり感じられず物足りなかった。

 

・グリ-グ ピアノ協奏曲 

スペイン出身のガルシア・ガルシアはピアノのメロディ-を歌わせるのが実に上手い。

ほとばしる熱情で強弱のコントラストを付けて演奏する。

東京フィルの音に埋没せず迫力のある演奏はウィ-ンフィルと共演したラン・ランを思い出す。

欠点はたまに目立つミスタッチが出ること。

ガルシア・ガルシアのピアノはFAZIOLI、会場の男性の説明ではガルシア・ガルシア持ち込みとのこと。

今回のグリ-グ ピアノ協奏曲では強い音を出しても音は濁らず、弱音は飛び切り美しい。

 

・シベリウス 交響曲第2番

演奏者の前と上方に沢山のマイクロフォンがあり録音しているようだ。プレト-ニョフの指揮は強弱の指示と楽器の入りの指示がメインでテンポを大きく揺らさず感情移入の少ない演奏。

東京フィル各楽器の奏者は最大限自分のパートを目立たせるように演奏し各楽器の音がはっきり聴こえ欧州のオケみたいだ。

最後は壮大なクライマックスの大熱演で終える。

 

座席は2階RA5列10番 会員B席。各楽器の音が分離して聴こえ残響音も美しくサントリ-ホールではお気に入りのブロック。

 

観客は8割くらい。