2026年6月20日 午後2時 NHKホール
第2068回 定期公演 Cプログラム 2日目
指揮:尾高忠明
管弦楽:N響
ヴァイオリン:HIMARI
曲目
■シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ
■シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ヴァイオリン:HIMARI
ヴァイオリン アンコ-ル
■バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番
二短調 BWV 1004― 第3曲「サラバンド」
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■ラフマニノフ:交響曲 第3番 イ短調 作品44
■シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ
HPから引用 1922年、ある製材工場の25周年を祝うための作品として依頼され、まずは弦楽四重奏のために作曲された。
------1939年1月1日、73歳のシベリウスはフィンランド放送交響楽団を指揮してこの編曲を演奏した。
ドヴォルザ-クの『新世界より』第4楽章のラストのメロディ-に似たフレ-ズが現われる。
弦楽とティンパニだけの小曲ではN響の弦楽合奏の美しさが都内のオケでは上位であることが認識できた。
演奏後すぐに指揮者尾高忠明から指名を受けたのはティンパニ首席奏者久保昌一、いつもながら堅実な演奏だった。
■シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ヴァイオリン:HIMARI
HIMARIの演奏表現は第1楽章では力強い芯のあるピーンと張りつめた空気感が不足。
高音の音程がずれて聴こえることが2回あった。
第2楽章、第3楽章では音程の狂いは感じられず挽回した。
しかし緊張感のある曲を裏付けるパワ-と表現力は最後まで不足。
長所は持って生まれた天性のフレ-ジングの上手さ。
驚くほど緻密なフレ-ズ、一音一音完璧に研ぎ澄まされた音が聴こえてくる。
これはパールマンの演奏で聴いたくらいの高水準な技巧、右手のボウイングと左手の運指が完璧に同期している。
伴奏の音量は2023年スピノジ指揮新日本フィルのヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第1番より大きくはなった。
HIMARIの体格が大きくなってヴァイオリンの音量が大きくなってきていることは認められる。
しかし大人並みの伴奏音量ではHIMARIの音は依然として埋もれそうだ。
攻撃的な表現を要求される曲ではフレ-ジングの天性の上手さだけでは物足りない。
HIMARIは2011年6月24日生まれでもうすぐ15歳、次第に大人扱いのヴァイオリニストになる。
2025年シベリウスコンク-ルで2位になった現在ベルリンフィル第1ヴァイオリン MINAMI(吉田南)1998年生まれの昨年の同ンク-ルの演奏と比較するとまだ表現力と音量は不足している。
フレ-ジングは相変わらず素晴らしいが、曲に沿った表現力と音量は物足りない。
音程の正確性はさらに難曲では不明。
吉田南(MINAMI)シベリウス ヴァイオリン協奏曲 シベリウス国際ヴァイオリンコンクール ファイナル
この状態では海外のトップクラスの有名コンク-ルに応募しても現在では優勝が難しそうだ。
体力向上と表現力に磨きをかける必要が迫られている。
ヴァイオリン アンコ-ル
■バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番
二短調 BWV 1004― 第3曲「サラバンド」
アンコ-ルの定番曲だがもっと深い表現ができるヴァイオリニストが多いので表現力に課題が残った。
■ラフマニノフ:交響曲 第3番 イ短調 作品44
今年11/27にラトル指揮バイエルン放送響で同曲を演奏。
生の演奏は初めて聴くがロシア民謡的なメロディ-にアメリカの観客受けしそうな明るく楽天的な管弦楽の音楽が聴こえる。
暗めのメロディ-に明るい管弦楽は矛盾した雰囲気でしっくりこない。
尾高忠明の指揮は第1楽章からNHKの名曲アルバムを聴いているかのように解説的でわかりやすい。
しかし第3楽章まで同じスタイルの演奏で、曲も劇的な変化はなく両横の観客は寝込んでしまった。
ラトル指揮バイエルン放送響の演奏でこの明暗矛盾する曲想、単調な曲をどのように解決できるかラトルの腕前に注目。
◇座席
3階C7列中央右、D席。音量は小さいがすべての楽器の音量バランスは良好。
会員だと3,870円でCPは高い。
◇観客
チケットは完売、中高年が多い。


