2026年2月10日午後7時 浜離宮朝日ホール
アンナ・ヴィニツカヤ ピアノ・リサイタル
■ラヴェル:ソナチネ
亡き王女のためのパヴァーヌ
水の戯れ
■スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番 嬰ヘ短調 Op.23
■ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
■ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 Op.42
アンコ-ル
■メンデルスゾーン:無言歌集 第6巻 Op.67 より 第2曲「失われた幻影」
■ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」 Op.33 より 第2曲 ハ長調
■ラヴェル:
○ソナチネ
○亡き王女のためのパヴァーヌ
○水の戯れ
フランスのピアニストとは演奏スタイルが違っていた。
聴いていて印象派のような色彩感とは違ってクールなラヴェル、聴いていて冷気を感じた。
クールに聴こえるが演奏中は感情を込めた表情で気持ちは熱いようだ。
自宅に戻ってYouTubeでアンナ・ヴィニツカヤの演奏する亡き王女のためのパヴァーヌを聴き直す。
音楽を彫刻のように立体的に構築するかのようだ。
ヴィニツカヤの亡き王女のためのパヴァーヌ
Maurice Ravel, Pavane para un infante Defunte, Anna Vinnitskaya
■スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番 嬰ヘ短調 Op.23
予習でロシアのトリフォノフのスクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番を聴いて曲がわかったようなつもりになっていた。
ヴィニツカヤの演奏は聴いても作曲家の意図がわからなかったが終わり方はすごくよかった。
自宅に帰ってYouTubeで日本人の演奏を2名聴くと同じようなフレ-ズを繰り返しているだけに聴こえ1分で聴くのが飽きた。
同じトリフォノフの演奏を再度聴くと予習した時より更に絶妙にスクリャービンの心情が刻々と変化して聴こえる名曲に聴こえた。
トリフォノフが非常に優れたピアニストに感じた。
トリフォノフの演奏
Scriabin - Sonata no. 3 in F-sharp minor, op. 23 - Daniil Trifonov
■ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
この曲はラヴェルと違ってブラームスの後期ピアノ曲の孤独で回顧的な曲想にヴィニツカヤの演奏はマッチしていて理解しやすかった。孤独感の強いクールな演奏はロシアのワレリ-・アファナシェフを思い起こした。
アファナシェフの演奏
András Schiff - Brahms, Intermezzi Op. 117
■ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 Op.42
コレッリの覚えやすい名曲を使い「パガニ-ニの主題による狂詩曲」と変奏が似ていてわかりやすい。
ラフマニノフの絶望、虚脱、郷愁と悲しみが表現されている。
ヴィニツカヤはラフマニノフの激情を真に迫って凄みがある演奏。
この曲がもっとも共感ができる好演だった。
◇感想
木のような響きが混じってピアノの響きは透明感はないが濁った響きではない。
打鍵が強靭で日本人ピアニストより音量が大きく聴こえる。
技巧は2007年エリザベ-ト王妃国際コンク-ル1位だけあって上手い。
ラヴェルの演奏はフランス人ピアニストの演奏が聴きなれていてクールな美のスタイルは初めて。
使用ピアノはスタインウェイ
◇座席
2階バルコニ-右の前方。ピアノの音量は充分な大きさで聴こえる。
◇観客
9割以上の入り。

