あんくる日記。 -5ページ目

あんくる日記。

暇な爺の、無責任ブログ。
いいたい放題、ジャンルはなんでもあり^^

今日は、兵庫県の「阪急西宮北口」へ行ってきました。
久しぶりの遠出?で、足がイタイです^^;

ガーデンズとアクタ両方見てきました。

阪急百貨店には、1階と2階に、さすがオシャレな花屋さんです^^
イズミヤには1階に、これまたオサレな花屋さんです。

アクタのCOOPには、昔の知り合いの花屋さんが、1階と2階に、計3件ありました。
何十年ぶりでしょうか・・・^^;
そのうちの1件は、閉店も視野に入れてるとか;;;悲しいです。

住宅街の花屋さんに比べると、格段に人通りは多いのですが、
やはり、気持ちが萎えると、お店にもその影響が現れますね。

その中で、1店だけキーパー(冷蔵庫)のない花屋さんがありました。

花屋の常識では考えられないことなのです。
特にこれから暑い夏がくるというのに・・・・

花屋さんの名前は、「青山フラワーマーケット」

前の日記でユニークな花屋さん、って書きましたね。
ただユニークなだけじゃないのです。
調べましたよ^^

東京の駅ナカなどを中心に、全国70店舗以上のチェーン店(直営)を持ち、

従業員600人、年商64億、1店舗平均での売上8000万円・・・ギョギョギョ

年間、一人平均、1000万円以上の売上ですね^^
ガーデンズの中では一番小さい花屋さんでした。

一番驚いたのが、年間ロス率、3%

北新地の花屋さんも、ロスはほとんどナイと言ってましたが、
普通は、値引きロスをいれると10~25%くらいはあるものなのです。

なんでだろぅ~~と思い、徹底的に調べました。

「Living with Flowers Everyday」毎日が花のある生活(理念)という軸がブレない。

ですから、オシャレな花屋さんには必ずある、コチョーランがない・・・
ミディという小輪のコチョーランはありましたが、個人用ですね。

さらにさらに・・・

1)現場に全面的に権限委譲。
  各店に店長クラスが2名いて(クリエーター、マネージャが)役割分担してる。
  もちろん、花の仕入れもショップクリエーターが全てし、人を雇う権限まである。

  東京の本社では仕入れどころか、人事権までないのである。

2)全店年間平均ロス率 3% これは相当に販売戦略がしっかりしてないと無理^^;

3)個人の日常使いの需要に特化してるんです。
  社長の理念とスタッフの意識の高さがなせる技です。

4)常にお客様の目線←これはマーケティングの基本です。

5) 活け込みやコチョーランなど法人需要を追求しない。
6) 葬儀、ホテルなど卸売的なことは一切しない。
7) 駅ナカ、駅前、百貨店など、人通りの多い場所にしか出店しない。
8) FC(フランチャイズ)はしない。
9) 各店の売上、原価率、人件費率、が表示された日報、週報の提出。誰でも見れる。
   売上第一主義ではない。利益= から全ての計算がある。キーパーないのもその為。

10)仕入先を叩いて買わない。パートナーとして見てる。
11)花キューピッド、イーフローラには加盟しない。独自路線。
12)人材育成を越える、出店はしない。お店の人的低下を防ぐため。
13)当日配送はしない。全て宅配便。
14)ドライ、ブリザーブドフラワーは置かない。
15)雰囲気、品揃え、価格・情報、サービス   
16)社員の歩合給は、店の営業利益に連動。機会ロス、在庫ロスの低減につながってる。
17)社員教育は徹底的。最初は全員アルバイト待遇。テストに合格すれば社員パスが貰える。

生産者がよく言う土づくりが、社員の教育だと考えてるようだ。
それにしても、徹底してるなぁ~

100本のバラを一人に売るよりは、1本のバラを100人に売りたいそうだ。

販売マーケティング、マネージング、理念、どれが欠けてもこれだけの成長は無理だろう。

これがベストだとは言わない。
花屋さんには、それぞれの考え方、やり方があっていい。立地条件も違うことだし。

ただ常に、チャレンジ⇒成長⇒貢献し、理念を持ち、お客様の立場から考える。←これが必要

花屋業界の市場規模なんて小さいものだ。6000億円くらいのものだろう。
でも花、植木は、人間の本質的に必要なものだ。

都会であるがゆえに、花、植木が必要とされるのだ。

デフレと同時に衰退産業であった花業界の活性化を望みたい。

若い人たちには、井上英明社長の言う「チャレンジ」「成長」「貢献」をして欲しい。

私にも、何か、お手伝いできないものか・・・


HPできました⇒http://www.flower-consultant.jp/
花屋さんの裏?事情かな。。

昔、むかし、今から35年以上前、私は花屋してて、仕入れの話でも書きましょうか。
最初から、問屋さんでは買わずに競り市に参加してました。

その頃は「競り上げ方式」で、手で値段をつけてました。
今は、「競り下げ方式」で機械式ボタンなのです。

大きな針が競りと同時に、高い値段から下がってきて、
手元のボタンを押すと針が止まり、その値段で買えます。

誰もボタン押さなかったら0円になるの?
そんなことはありません^^

競り人(市場)が途中で針を止めるからです。
その瞬間は買参人(花屋)が緊張する瞬間ですね。

ボタン押すのが遅いと、その花が当たらない場合もあります。

機械式ですから、大手の花屋も小さな花屋も条件は同じです。
早いもの勝ちなのです。

誰かが、あまりにも高い値段で買って、ほかの人がボタンを押さなかった場合、
再度、競り下げが始まるのです。
レーンが沢山あって、ボタンの押し間違いもありました。

大勢いるなかで、「すみません押し間違いです」というのは恥ずかしいです^^

欲しい花のセリが同時に違うレーンで始まるとパニックになります^^

ですから、毎日のように参加してないと、相場が分からずボタンは押せません。
通常、針が止まってから一斉にボタンを押すのですが、
需要、入荷量を見極めないと、早く押しすぎ(高値)たり、
ボタン押すのが遅くなり、当たらなかったりします。


買参人には問屋さんも参加してますが、
一般の花屋のようには買いません。

先取りといって競りが始まる前に、花たちをある程度仕入れてます。
問屋さん独自の仕入れもあるようです。
基本的に先取りができるのは問屋さんだけです。

トコトン値が下がるのを待ってると、
問屋さんが、「全部ボタン」を押して、当たらないことがあります。

安い値で仕入れしたいけど、当たらないのは困りますね。
しまったと思ったらすぐさま問屋さんに走るということも。。

いずれにしろ、相場の値段帯があって、格安な仕入れは中々できません。
仮に安く買っても、売れなければ何もなりませんからね。

産地(生産者)の花たちを買い叩くのも考えものです。
あまりそんなことが続くと、当然生産者は花を送ってきません。

市場は全国に沢山ありますから、
生産者は安定した値段で売ってくれる市場を選びます。


小売(花屋)と産地(生産者)のコニュニケーションはとても少ないのです。
敵対関係にあるのかと疑うことすらあります。
花屋さんは、それぞれが一国一城の主ですから頑固です^^

私が繁華街で花屋を始めた頃は、ヤクザ関係かと聞かれたこともあります。
当時、カタギになるのに花屋さんを始める人が多かったそうです。

実際、ヤクザ屋さんは高い値で買ってくれ、金払いも良かったです。
トップクラスの人は、貫禄がありました。ビビリます。
「恥をかかせる」ことがあれば大変なのですが・・^^

生産者と小売の関係は、市場や問屋さんが間に入りお互いの繋がりを持つのですが、
やはり自身の商売の損得になると、キレイごとだけではいきませんねぇ。

そんな中で、ユニークな花屋さんがあって、生産者をパートナーと呼んでいます。
コンセプトもしっかりしてて、花屋の常識じゃ考えられないことをしています。

次回は、そのへんのこと詳しく書きましょう。
そして既存の花屋さんには是非とも、そのことを知ってもらいたいです。



ホームページができました⇒スマホ集客で売上2倍「Flower-Consultant」

梅雨の時期の割には、雨の少ない大阪です。

6月7月と花屋にとって売れない時期が続きます。
8月のお盆(関西)まで何を売ればいいのか悩む時期です。

花屋は花を売るな!!
って書いたホームページが、ついさっきできあがりました。

スマホ集客で売上2倍

私が5年前に買った、HP製作ソフトと同じように編集だけで作れちゃう。
FTPやサーバーUPの面倒がない分、まるでブログと同じように作れちゃう。

おまけに、無料!!(一年間だけ;;)

あ、花屋は花を売るな!ってのは、素材としての花に甘えるなということです。

商品=花  ←ではなく 商品=花の持つメッセージ、イメージ なのです。

実は、同じことを言ってる人がいました。

「花を売らない 花屋!」この人凄い人でした。

売上高 52億って本当なのか?
一店舗面積8~10坪の小さな店の平均売上高¥7000万円も驚異的。

青山フラワーマーケットの井上英明さん。
「人材育成」「ロス低減」「花を売らない花屋」←なるほど今なら分かる。(遅すぎ)

現役の頃、問屋さんからチラッと聞いたことがあるなぁ。

西宮北口に新店舗ができたらしいので、見に行ってみよう。

衰退産業の花業界のヒーローだ!!