嫌だったこと。



「抑うつ状態」

まず何より「うつ病」という診断になってしまったこと。
詳しく調べたことはない。でもなんとなく「うつ病になったら嫌だな。」
なんてことをある時から考える様になった。


温泉旅館に友人と行った時。せっかくの旅行。
楽しかったんだけど心が晴れない自分がいた。

見えない何か(いや、見えてるんだけど)に押しつぶされそうで、
携帯が圏外の山奥まで来たのに、自然がいっぱいなのに、

落ち着かない自分がいた。



「自分でスタートをきったことだから自分で結論を決める。

黙って見ていて欲しい。
うつ病になったらごめんね。でも見捨てないでね。」


と母に言うようになった。

「見捨てないでね。」って言ったかどうかは覚えていないんだけど。
母はそこが衝撃的だったって。
思えば色々なところにサインは出ていた。自覚もあった。
振り返るとどんどん出てくる。


今ひとつ興味があることは、このサインを受け取っていた人がいるということ。
どうサインを出してたんだろう。

いつの間に感づかれたんだ?とまた深読みする自分。
とはいえ、自分は恵まれていると思う。

タイミングが ふぁっ と合ったんだよ。全ての。
なかなかないと思う。有難いことだ。
タイミングがずれていたらと考えると結構きつい。考えないでおこう。


最初の自分は「うつ病」を受け入れられなかった。まずはそこだった。
目隠しした。目隠ししても動くことができたから。
それができなくなった。できなくなって初めて受け入れ体制に入った。
「受け入れ体制」⇒「受け入れること」が一番きつかった。

嫌とは違って、きつい。しんどい。


今はどこにいるんだろう。
今は「私、うつ病になったんだ。」

と胸を張って(ココで使うのは変かもしれないけど。)言える。
言ってしまうほうが楽だと気付いたのか、

言ってしまうことが単純に楽なことになったのか、それはまだ分からない。

でも「うつ病」って言葉が確実に今私の胸に張り付いている。
ぴょん吉みたいに。それでいいと思う。

前は手で触れることさえ嫌だったんだ。
嫌が、「ま、いっか」になった感じ。その方が楽じゃん。




[処方]


薬の処方も嫌だった。


「抗うつ剤」
縁がないと思っていたもの。

面識も事前知識も何もないから医師との面談では何も思わなかった。
でもね、薬剤師さんたちの処方の方法が初めての感覚だったんだよ。

だから嫌だった。

「この薬初めてですか?」―「はい。」
ざわざわ。「あの資料とって。」

ざわざわ。「じゃ、これを事前に読んでください。」
と渡されたものは薬の利き方やら副作用についての簡単な取り説だった。


その内容よりも、「別世界への招待状」をもらっちゃった自分が嫌だった。


あの時偶然いた面識のないサラリーマンの視線も痛かった。
そりゃね、目真っ赤だもんね。気になるさ。見るなと思った。



「睡眠導入剤」
これこそ縁がないと思っていたもの。出たよ睡眠薬。

これは医師との面談時点で嫌だった。
だって睡眠薬ってさ、土曜ワイドや火サスとかじゃん。
子供の頃から存在だけは知っていたけどまさか自分が飲むなんて。嫌だった。


 * * *


そんな薬たちも今では水/食事と同列になっている。
効果を気にしなくなった。変化に一喜一憂しなくなった。
今は鉄タブの効果が一番目立って気になるよ。腹張りすぎ。
客観的に一日に何錠飲むんだよと思うかもしれない。
私より多い人はまだまだいるかもしれないし、いないかもしれない。
でも習慣化してしまうと意外と気楽なモノ。


「何の薬?」 ― 「抗うつ剤と睡眠薬。」

あっさり応える娘に、母親の方が驚いている。薬の名前にね。
まだ飲んでるの?って。ショックなのはお母さんも一緒だよね。


今は薬に頼りきれと暗示の様に自分に言い聞かせている。
何かに頼るのは基本的に嫌だけど、今は薬に頼りなさいという先生の言葉が
すごく救いになった。子供みたいに単純に言われた通りの事をしている。



あ、そうでもないか。この時間にPCに向かっている時点でアウトだわ。

ごめん先生。
人間の体って不思議だね。
薬嫌いで、鉄剤ですらリタイヤした(妊娠したらちゃんと考えるよ)自分も、
さすがにこればっかりはと真剣です。薬の為に朝食も食べるようになった。


自然治癒力に多大な信頼をおいて育った私も今回ばかりは空気を読んだ。
自然治癒力だけじゃ足りないことが世の中にはあるんだなってこと。



ああまたタイピングのスピードだけが速くなっている。とほほ。



 * * *


随分長い文章になりましたが、1つ前と「テーマ」が一緒なんですよね。

ただ書いた「時期」が違います。こっちの方が古いです。

2009年3月くらいの文章。

なんか、「時間」は当たり前に流れていて、私自身も狭い世界でもちゃんと前進しているんだな、なんて思いました。

時間が経つと頭の中が整理されて文章があっさりする。

何度も精査することが必要な時もある。論文とか。

でも日記はその時の感情をぶちまけるってのも悪くないと思う。

読み手にはただただストレスでしょうけど。


メモ帳(Wordすら開くの面倒)に殴り書きした文章がやっと見つかった記念に

試しにUPしてみました。どっちも私なんだけど、違う私だなと思います。

どうですかね?

何が嫌だったって、「診断結果」もそうだったけど、

「薬」を処方される瞬間が一番堪えました。


相変わらず涙は止まらない。

周囲の視線が気になる(これは一種の被害妄想でしょうね)。


そんな中、名前を呼ばれて・・・



薬剤師さん「この薬は初めてですか?」


      私「はい、そうです。」




一瞬ざわつく薬剤師さん達。

何やら「抗うつ剤」を処方する際は、「効き目や副作用の解説書」を

配布しなければならないらしい。

解説書の内容は、

「飲み始めは胃もたれがある。飲み続ける事で効果が出る。」等



あの微妙な「ざわつき」が耐えられなかった。

未知の世界に進むんだ・・・と愕然とした。

言葉としては「睡眠剤」の方がしょっくだったんだけどね。

だって、土曜ワイド劇場とか火曜サスペンスの世界の話だと思ってたからさ。



別に何かあったわけでもないんだろうけど
「頼ること」に拒絶反応を持っている。


それは薬にすら。
風邪なんて一晩寝れば治る。で育ったので薬も嫌い。

そんな話を先生としたところ・・・



「今は薬に頼っていい時なんだよ。
 薬に頼る事で早く治るんだったら、

 それを利用しない手はないじゃない?」



と言われて気持ちが軽くなった。
頼ろう。
というか頼りまくりですよね。すみません。


「好き」と「嫌い」の判断って対象が何であろうが
それを決めるのは自分ですよね?



対象を「人」とした時はどうですか?


私は自分が接する中で嫌な思いをしなければ嫌いにはならない。
他人が嫌だと言っていてもそれはそれこれはこれ。別物。

逆に自分が嫌な思いをしたらめちゃくちゃ嫌いになります。
その辺の記憶力はいいです。いわゆる根に持つタイプですね。


あの日以来、色々な人と話す中で思ったこと。
私は一人じゃないんだ。これまでもこれからも。
それはすごく嬉しい。有難いことだ。
それを自覚してきたはずだったのに。

ずっと一人きりだと思ってたんだ・・・とふと思った。



「誰にも相談しなかったの?」



いやいや家族や同期や先輩や友人みんなに自分の考えを話してきた。
なんだけど、そうじゃなくてなんだろう。
今回のことはあくまでも自分の問題。
別に一緒になって同じベクトルへ向かって走って欲しいわけじゃない。
話を聞いてもらって理解や助言してもらえるのは単純に嬉しかった。
でも結局は私の問題なんだから自分で行動して結論出さなきゃ
って思っていた。


俗に言う、「女は徒党を組む」というのが嫌い。潔癖過ぎる位。


だから立ち止まってみて、嬉しかった。
有難いとつくづく思った。心が軽くなった。
一人じゃないんだって、痛いほど分かったから。

携帯電話の電源を切ってしまってからどれくらいだろう。


時々入れてみて、メールの着信に安堵しつつ開く勇気がなくて
そのまま再びOFF。ごめんね。




誰かが待ってる
どこかで待っている

死ぬのは一人だ

生きるのは一人じゃない



全くその通りですよ!>稲葉さん(B'z/RUNより)



わがままなもので、きっとメールも電話も何もなかったら
それはそれで寂しくなるんだろうな。
みんなの存在に感謝しつつ、一時は私のこと忘れてくれと思ってた。
忘れちゃいなよって。


ありがたいこといっぱいしてもらってるのに
何のサインも出せてなくてごめん。



 * * *


それでも去年の3月くらいから電源はONになった。

伝言メモとか聞けてない。メールも相変わらず・・・


何か良い方法はないものか。模索中。

でもね、やっぱりBlogじゃなくて直接話したい。

これは前から変らず思っていること。

人ごみを切り抜けるのが好き。


ステップを踏んで、軽いフットワークで

道行く人をよけながら進んでいく。
イメージはバスケの田臥選手と五十嵐 圭選手♡


自分が進みたい道を自分で見つけて、

自分で切り開いて進んでいくのが好き。


待っているだけでは道は開けない。
待っていれば道は見えてくるかもしれない。
でもその道では速度が出せない。

速さは自分発信。
速度を決めるのは自分。
とまってみるのも自分。
何をやりたいか選ぶのも自分。
自分を大事にできるのも自分。

速度を出せる自分になりたい。





とつらつら書いている今。
タイピングの速度のみパワーアップ中。あほです。