畳の下の新聞紙ってどうよ? | 畳と襖の専門工房 【さかえ】

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畳・襖の修復、張り替えを専門にお受けします。。
兵庫県は伊丹市で畳や襖を修復して張り替える日々。
得する豆知識から日々の出来事を徒然なるままに

3月最後の週末
 
みなさん遊びに行かれてるのでしょう
 
朝から、なかなかの渋滞具合^_^
 
信号待ちの隣の車からは
 
子供たちのキラキラとした
 
笑顔が溢れています
 
 
僕のほうは、お仕事ですが
 
こちらも目一杯楽しんで、行ってきます!
 
 
晴れこんにちは晴れ
畳と襖の専門工房
【さかえ】です
 
今回は、お問い合わせの多いシリーズ
 
畳の下に新聞紙って
敷いたほうがいいの?
 
についてです
 
 
 
畳下に新聞紙が敷かれているお宅に
 
仕上がった畳を入れる際
 
新たに新聞紙を敷き詰めた方が
 
いいのかな?って思いますよね
 
 
 
結論から言います。
 
 
畳の下に新聞紙は
 
敷かない方がいいです
 
 
では説明していきます
 
 
❶住宅環境
 
昔の日本の住居は
通気性の良いものでした
開口部が開け放たれているだけでなく
 
天井・土壁・床下
区切られた部分からも
湿気を逃す工夫がありました
 
これはもちろん
日本の気候に対応。。というより
適応したものです。
 
必要であれば湿気を取り込み
多すぎれば排出する
家屋自体がそういう特性を持っていたんです。
 
 
では床板はどうか?
約20センチ幅の杉板を
約1センチの隙間を開けて並べ
止めつけています
その隙間から湿気が出入りするわけです
 
その中で
新聞紙が果たした役割は
床板の隙間から入る
すきま風を防ぐ事です
 
畳も古くなると隙間が開きます
床下からの空気が、そこから吹き込む
すきま風を防ごうとしていたわけです。
 
新聞紙は水分を吸いますし
乾燥もします
その特性が床下換気に合っていたんですね
 
 
 
ですが
現在の家屋は
大きなパネルを数枚
隙間なく敷き詰める
工法がほとんどです
湿気が床下にたまりやすい
構造になっています
 
湿気を逃せない床板に
湿気を取り込みやすい新聞紙を敷くのは
畳や床板の劣化を早めます
 
特にコーティングされたチラシの紙は
百害あって一理なしだと思います
 
 
 
❷畳干し
 
新聞紙に調湿効果があると言っても
限度があります
けれど
畳は年に2回ほど
天日干しをしていました
 
天日干しをすることで畳が取り込んだ
湿気を排出し、乾燥させる意味があります。
 
その際、当然、畳の下に敷かれていた
古新聞も処分し
新しい新聞に取り替えたわけです。
 
細めな入れ替えをしていたから
専用の紙じゃなく
新聞紙で良かったんだと思います。
 
 
けれど今、畳干しをする人は
ほとんどいません。
 
床板が昔ながらの造りであっても
畳を上げて新聞紙を取り替えなければ
意味がないわけです
 
 
❸新聞紙の質
 
新聞紙の質と言うより
使われていたインクの質です
昔の新聞紙のインクは
臭いも強く
畳の下の虫が嫌がったと言われています
 
これは真偽のほどは定かではありません
 
現在の新聞紙は
紙質も良く
敷きっぱなしで劣化した新聞紙は
虫の餌になりさえします
 
もともと真偽のほどが定かではない上に
今では全く意味がないと断言できます
 
 
以上の理由から
畳の下に新聞紙は要らないと
結論付けています
 
 
じゃぁ何敷けばばいいの?
 
 
別に何も敷かなくてもいいよ
 
 
そんなん~~直に置くの嫌やわ!
 
何かないの?
 
じゃあこれ敷きますか?
 
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防虫防湿シートです
 
吸湿じゃないですよ
 
あくまで防湿!
湿気を通さないだけですよ
 
 
 
 
気になった方は
 
【さかえ】へお気軽にお問合せ下さい。
 
ご質問は⇒畳と襖の専門工房【さかえ】へのお問合せ  からどうぞ。。
 
 
 
 
ではでは
 
明日は関西、雨らしいので
天気の良い今日を
目一杯楽しんでください
 
 
最後までお読みいただき
本当にありがとうございます
 
おしまい