畳新調・床を選ぼう | 畳と襖の専門工房 【さかえ】

畳と襖の専門工房 【さかえ】

畳・襖の修復、張り替えを専門にお受けします。。
兵庫県は伊丹市で畳や襖を修復して張り替える日々。
得する豆知識から日々の出来事を徒然なるままに





畳は裏返しや表替えを駆使して

何度もやり替えて使えます

是非、大切に使って下さい

でも、どうしても傷んで使えなくなったら

その時は、畳新調を考えましょう


これまで

畳表はご紹介したので

今回は畳床をご説明~


こんにちは‼︎
尼崎・阪神地域の
畳と襖の表替え専門店
《青空》です

まずは

畳床の画像から

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意味わかります?

上の4つが床の側面部分です^_^

では、はじめますね


最右

年配の方なら

見覚えあるかと思いますが

藁床(わらどこ)

昔ながらの畳床です

製法はスルーします
製法によって品質が違い
ランクもあります

メリット

・どっしりとした踏み心地

・適度なクッション性

・吸湿排湿効果に優れる

・独特の爽やかな香り

・家具の跡などの凹みの補修が容易

・使用後のリサイクルや焼却処理に適する


デメリット

・湿気が溜まったままにすると
腐るなど傷みやすい

・ダニがつきやすい
畳干しの必要があります

・単純に重い

・作り手によって製品にばらつきがある

・ものによっては高額になります


総評

畳として最も機能的で
長持ちするし、使い心地が良いです
これこそ畳と言える
そのかわり、
それなりのアフターケアが必要です


右中

1型建材床

メリット

・へたりが少なく、耐久性に優れる

・比較的耐湿性がある

・木質の為、リサイクル性に優れる

・虫がつきにくい

・工場で作られるため品質が安定している

デメリット

・凹みの修理が難しい

・表面が硬い
(オプションでクッションシートもあり)

・わら床に次いで重い

・価格が比較的高価


総評

迷ったらこの床がおすすめ
バランスのとれた床です
ただし表面が硬いので
低反発クッションシートは
オプションしたほうがいいと思います

左中

3型建材床

1型床の中心に
ポリエチレンフォームを配したもの

メリット

・わら床、1型比べて重量が軽い

・虫がつきにくい

・工場で作られるため品質が安定している

・比較的耐湿性がある

・ある程度安価


デメリット

・へたり出すと傷みが早い

・寿命が短い

・凹みの修理が難しい

・ポリエチレンホームが
リサイクル性に乏しい

総評

価格を抑えながらも、
ある程度の機能性も欲しい場合に
適した畳床です
ただ、使用頻度の高いお部屋や
湿気の多いお部屋には
お勧めしません


最右

2型建材床

1型床の中心と下部に
ポリエチレンフォームを配した畳床

メリット

・軽量で扱いやすい

・虫がつきにくい

・工場で作られ為、品質が安定している

・耐湿性がある

・安価である

・ポリエチレンフォームに
断熱効果があり暖かい

デメリット

・寿命が短い

・ポリエチレンフォームがむき出しで弱い為
裏返しや表替えに向かない

・凹みの補修が難しい

・リサイクル性に乏しい

・湿気を返すので、お部屋の湿度によって
床下を悪くする恐れがある

・厚みのある畳表と、組み合わすと
畳表の反発に負けて反る恐れがある

総評

安価で気軽に変えれるが
耐久性に乏しい為に
長持ちしない
また、湿気を吸わないので
1階のお部屋には特にオススメしません


他にもありますが
思いついた事を記しました

実際のお見積もりでは
現物サンプルを見て
説明を受けてくださいね

僕の感覚ですが

わら床
30年以上前の戸建ての畳
        どういうわけか、市営、県営住宅
教職員住宅
等、公営住宅に標準で入っています。

1型建材床
大手ハウスメーカー
注文住宅に多いと感じます

2型、3型建材床
建売住宅、分譲マンション
賃貸マンションに多いと感じます


それぞれ特徴はありますが
畳屋さんと相談して
目先だけでなく
この先何十年も使うことを考えて
良い選択をしてくださいね

最後までお読みいただき
本当にありがとうございます


      おしまい