「じゃぁ、次は、幸喜だね。ほら、ここおいで」

蓮は、椿や優太たちにやったのと同じように自分の膝をたたいて手招きした。

「は?そんなとこ、行くわけないじゃん。」

幸喜は、3人の中で一番プライドが高く、椿に続いて高かった。
そのせいもあって、怖がってないように本人は言ったつもりだったようだが
蓮には、幸喜の声が震えていて、すこし怖いのが、すぐにわかった。

「さっき、優太君のこと見てたんだから、わかるでしょ?ほら、
抵抗してもいいことないんだから、さっさと来なさい」

しかし、幸喜はそんな言葉を無視して、ただ、呆然と立ち尽くしているだけだった。

「はぁ~、幸喜は自分からこれないの?
だったらわかりました」

蓮は、待っていても埒が明かないと思い、ソファから立ち上がると幸喜の腕をひっぱた。
優太のように、抵抗されると思ったので、蓮は腕に力をこめたが、幸喜はぜんぜん抵抗しようとせず、
あっさり、蓮の膝の上に載せることができた

「自分から、これなかったぶんも、お仕置き追加だからね。」

蓮はそれだけいうと、慣れた手つきで幸喜のはいているものを膝まで一気に下ろした

幸喜は、プライドが高いので、そんなこと耐えられるはずもなく、顔を
真っ赤に染め、
もう、幸喜のプライドはずたずただった。

「しっかり反省してね」

「・・・・」

パシィィンッ  パシィィンッ  パシィィンッ

「くっ・・・いっ・・・ぁ・・・っ・・・・・」

やっぱり、幸喜はプライドが高いだけあって、2人のように、3発たたいただけじゃ、顔色一つ変えなかった。
それには、蓮も感心していた。

「これを、最初やろうって言い出したの、幸喜なんでしょ?」

「そうだけど?」

幸喜は、平常どおりにいったつもりだったらしいが、
蓮にはすぐにもう幸喜の頭はいっぱいいっぱいで必死にプライドを守るので精一杯だってことはすぐにわかった。


「なんで、そんなことやろうって思ったわけ?」

「自己紹介のときに、あんたの余裕の笑みがむかついて、
いっつも余裕そうにしているのがむかついたから、
困らせようって思っただけ」


「へぇ~そうだったんだ・・・
そんなに俺のこと困らせたかったんだ・・・」

幸喜は、連を取り巻く空気が冷たくなったのを感じ、身震いした。

「いくら、むかついたからって、人が困らせるようなことしていいと思ってるわけ?」

パシィィンッ   パシィィンッ  パシィィンッ

「いっ・・・てぇっ・・・・・ぁ・・・っ・・・」

そろそろ、幸喜にも限界が近づいてきたのか、顔が険しくなってきていた。
しかし、いっこうに、声を上げようとはしなかった。
蓮もそれに答えるかのように、いっこうに、たたく手を弱めることはしなかった。

「そんなこと、考えたことねぇからしらねぇよ」

「だったら、今日しっかりと教えてあげないとね(ニコ)」

「・・・・・・・」


「むかついたから、人を困らせるって、ドンだけたちが悪いかってわかってんの?」

パシィィンッ  パシィィンッ  パシィィンッ


「・・・・・・・・・・・・・・・」

幸喜は、自分の高いプライドが邪魔をして、素直にいえないんだと思い、
蓮は幸喜を泣かすために、手に力をこめて、
さっきとは比べ物にならないくらい痛い平手を振り落とした

パシィィィィィンッ   パシィィィィンッツ  パシィィィィィンッ

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ~~。もう、無理・・・・・グズッ」

やっぱり、この痛い平手は効いたようで、さっきまで、涙を我慢していたようだが
これで、ためていた涙が一気に、流れ落ちてきてしまい、これで、完全に幸喜のプライドは崩れてしまった

「ふぇぇぇぇー・・・・泣きたくなかったのに・・・・・・」

「幸喜が素直にならなかったから、いけないんでしょ?
で、むかついたから、って人を困らせのはドンだけ悪いことかわかってるの?」

「わかってるよ~。
もう、そんなことしない」

幸喜はあの3発から、完全にプライドが崩壊し、もう、許してもらうのに必死になっていた
その姿をみて、蓮は思わず笑ってしまった。

「クスッ」

「なに、笑ってんだよ・・・・。」

「いやっ、さっきまで必死にプライド守ってたのに、いまは、必死に許してもらうのに精一杯なのを見て
その、ギャップがすごいなって思ってね。」

さっきよりも若干、蓮の口調が和らぎ、幸喜はすこしほっとしていた。

「じゃぁ、これから、むかついたからって、人を困らせるようなことをしないこと、
しっかり考えて行動すること。
わかった?」

「は・・・い」

「それじゃぁ、最後に『ごめんなさい』って言えたら、お仕置きは終わりね。」

いくら、プライドが崩壊したからって、さすがに『ごめんなさい』って言うのは、幸喜には無理な話だった。
幸喜は、もうこれ以上たたかれたくなかったので、がんばって口を開いて言おうとしたが、自分のプライド
が邪魔で、言うことができなかった。

「ご・・・・・っ」

それに気づいた蓮は厳しく言い放った。

「あらそう、まだいえないんだね。だったらもう少し、お仕置きしないとだね」

そういうと、蓮は思いっきり手を振り上げた。

「まってっ・・・・言うから、言うから・・・・」

その瞬間、振り上げられた手が下ろされた

「なら、どうぞ」

幸喜は思いっきり息を吸い、軽く深呼吸すると、完全に自分のプライドを捨てた。

「ごっ・・ごめんなさい」

「やれば。できるじゃない。いい子(ニコ)」

子供扱いされたことで、また幸喜の顔が赤く染まった。
幸喜は、もうお仕置きも終わり、一刻もこの場から逃げたかったので、蓮の膝から降りようとした。

「いってぇっ・・・」

「ほら、まだ、お尻痛いんでしょ?すこし安静にしてな。」

「大丈夫だって、・・」

「ほら、大丈夫じゃないじゃない。お尻冷やさないと明日つらくなっちゃうだけだよ」

「・・・・・・・・・」

そしてとりあえず言うことを聞いておくことにした幸喜は、ソファにうつぶせに寝っこがると、
蓮にやさしく、お尻を冷やしてもらっていた。
その間、幸喜はずっと顔が赤いままだった。

こうして最初の3人のいたずら事件は幕を閉じたのだった