お忙い中・・・貴重な時間を使っての ご訪問・・・ありがとう語財増す♪
ご多忙の時はスルー! お時間があれば、お付き愛を♪
金融商品取引法では、「事業年度ごとに、業務及び財産の状況を記載した説明書類を作成し、公衆の縦覧に供しなければならない」とされ、金融機関は業務内容を情報公開(ディスクロ)しなければなりません
表紙が美的な熊本第一信金のディスクロの表紙
情報誌を見た方から、金融機関の行事や取組みは理解はできても実績値や比率ならびに金融用語は理解できないから興味を示さない方が殆どなのが現状なんです
そこで務めていた信用金庫を魍魎に追われ辞めた63おじさんが・・・
宮崎県内の信用金庫のディスクロ誌を例にチェックポイントを簡単に説明いたします
ペイオフ=1千万円超の預金は自己責任ということも含めぜひ見てください
自己資本比率
総資産のうち、貸倒れの可能性がある資産に対して、資本金など自己資本がどれくらいあるかを示す値で、国際基準では8%(日本国内は4%)
※信用リスクアセット等はバーゼル合意に基づく新しい自己資本と呼ぶもので、説明をすると論文みたいになっちゃうので、ここでは割愛します(詳細は金融機関の職員へ)
●自己資本比率が高いから安全!??
決して自己資本比率が高いから必ずしも安全とは言えません
自己資本比率の計算上、貸倒れという危険性を算出するために、金融機関では資産査定という作業(自己査定)を行っています。
その査定は金融資産である貸出金、有価証券、不動産などの資産を査定することですが、特に貸出先の回収懸念を判断することが重要となってます
その検証では金融機関から見たら各貸出先ごとに、債務者区分というものに評価したランク付けして分類されることとなっており、そのカテゴリーが正常先、要注意先(要管理先、その他要注意先)、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先の5段階に分類されます。
※今では金融庁が債務者区分の判定に関して厳しく調査せず、金融機関の自主的な判断に委ねているのが現状=その点が自己資本比率が高くても安全とは言えない部分なんです
●保全・引当状況の読み方と比較
破産更生債権及びこれらに準ずる債権(実質破綻先、破綻先の債務者)
危険債権 (破綻懸念先)
要管理先債権(要管理先=延滞債権、条件緩和債権)
正常債権(正常先、その他要注意先)
実は、この区分を全く知らない金融マンがいるのも現実です
リスク管理債権(正常先、その他要注意先を除く債務者区分の債務者への貸出金)
総与信残高(全ての貸出残高等を意味します)
保全額(担保(路線価等で評価)、保証(保証協会等)による回収可能額
貸倒引当金(総与信-保全額)
貸倒引当率(リスク管理債権者の区分ごとの引当率)
ここで注視しなければならないのが、各信用金庫のリスク管理債権を比較すると
信用金庫A 貸倒引当金 766百万円 総与信128,403百万円
信用金庫B 貸倒引当金1,314百万円 総与信108,664百万円
信用金庫がAは約2倍の貸倒引当金を積んでおり、いざ貸出先が破綻しても蓄えがあるという力もあれば、不良債権が多いという二通りの読み方があります
引当金が低いと判断される金融機関は、逆に・・・債務者区分は当該金融機関の匙加減というマジックがある点を留意すべきです
引当金は体力がある金融機関ほど蓄えているのが、安全な証でもあるんです
収益重視する役員が利益操作するために債務者区分を落とさないまたは無理やりランクアップさせるという手法もあり・・・・・・・それ以上はシークレット
今日もお付き合いいただき、愛がとうございました。
今日は人生初のハローワークへ行ってきます