木曜日、この日もキューブではたくさんのメンバーがマスやスパーリング等の実戦練習をしていました。



その中で、とある一組のスパーリング中での出来事。



スパーリング時に自分はいつもコーナーサイドから様子を見つめ、残り時間を伝えたり、指示を出したり、出来るだけ両選手に声を掛けるようにしています。




そのスパーリングはお互いどちらも前へ出て攻めるタイプ、ファイター同士でした。



どちらも引かないため必要以上に力が入り、両者共かなりエキサイトしていました。



そんな展開の中、お互い前に出て距離が潰れて揉み合う事が多く、自分がコーナーサイドから「ブレイク」をかける事も多くなっていました。



そしてある瞬間、再びお互い腕が絡み合い自分が「ブレイク」と声を掛け一方の選手が脱力して腕をほどいた瞬間、もう一方の選手がそこへ左フックを打ってしまいました。



これはいけません!



ブレイク後の脱力した状態の中での加撃は非常に危ないです。



一旦中断し、左フックを打った選手に厳重注意して再開。



そしてお互いエキサイトしたまま、そのラウンドの終了を合図するブザーが鳴り自分も「はい!ストップ!」と声を掛けたました。



しかしその一瞬後に、さっき注意した選手が再び左フック!




二回目でした…



これにはさすがに許せませんでした、リング上で厳しく注意しました。



恐らく故意では無いと思うんですが、これは絶対にやってはいけません。



「ブレイク」がかかっていたりゴング後は力を抜いている状態な訳で、そこに力いっぱいのパンチを打ち込む事は本当に危険です。



自分も現役時代にスパーリングをやっていた時、「ブレイク」がかかって力を抜いた瞬間に思いっ切りパンチを打たれた事がありました。



その時は真後ろにひっくり返るダウンをしました。



倒れた所までは覚えているんですが、そこから先は記憶がありません。



気がついたら着替えも済ませ、家にいました。



いつ着替えたのか、どうやって帰ってきたのかも思い出せませんでした。



今回は幸いにも、打たれた選手にダメージは無く何もなく済みましたが一つ間違えれば大変な事になりかねません。



特にボクシングという競技、やはりルールは絶対に守らなければいけませんね。



今後は二度とこういった事の無いよう、指導も徹底しなければと思いました。