2023年の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:8455ページ
ナイス数:639ナイス

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■極秘資料は語る 皇室財産 (文春新書 1379)
戦前の皇室は宮内省が株を買ったり、御料林の木を売って利益を出していた。戦後、それらは国のものとなり、慎ましい暮らしになる。昭和44年の予算書には細かく買いたい物が記されていて、天皇家の暮らしぶりが身近に感じられた。このようなものがよく世の中に出てきたな。
読了日:01月08日 著者:奥野 修司
https://bookmeter.com/books/20141519

■マイ・ペース つれづれノート42 (角川文庫)
畑と温泉の日々。せっせとしげちゃんも元気で毎週日曜日には訪ねてくる。あの銀色さんが畑に精を出すなんてね。でもわかる。私も山歩きなんてしてるもん。今回のお言葉『だれにでもいい顔をする人は、だれかにうそをついている』わかる!こういうハッとする言葉に出会う楽しみが銀色さんの本にはあるね。
読了日:01月31日 著者:銀色 夏生
https://bookmeter.com/books/20282115

■お墓、どうしてます? キミコの巣ごもりぐるぐる日記
担当編集者N嬢から墓を買う連載をしようと言われる。「買わなくても、各地の有名な墓地を回って、人にとっての墓の意味や死後の身の振り方を考える。仁徳天皇陵とか」とのことで連載が始まった。だが、仁徳天皇陵へ行く前にコロナの世の中に突入。結果いつもの公子さんの日記となるのであった。面白かった。自粛生活で出かけてないのに面白いってさすがです。エピローグの石材店を訪ねた話は役に立ちそう。やる気のない店員、厚の強い営業マン、普通の営業。お墓を買うのも大変なんだな。
読了日:02月04日 著者:北大路 公子
https://bookmeter.com/books/20353461

■蒲生邸事件
再読。すごくひさしぶりに読んでみた。ホテル火災でタイムリープして逃げたところが二・二六事件が起きた東京の蒲生邸。そこで起こる事件は自殺なのか殺人なのか。年末から飛び飛びで読んでいたのだけどすごく良かった。以前読んだ『雪の階』と同じ時代で、皇道派、統制派、相沢事件、永田鉄山など聞いたことある!と思いつつ読めた。宮部みゆきが参考にしたという松本清張著『昭和史発掘』、高橋正樹著『二・二六事件  「昭和維新」の思想と行動 増補改訂版 』も読もう。
読了日:02月08日 著者:宮部 みゆき
https://bookmeter.com/books/564572

■ラッシュライフ (新潮文庫)
なかなか図書館にいけずに家の本を再読。なんでこんなに詳細を忘れているのかと思うほど面白く読んだ。これを時系列で読み返したいほど。この本を夫にも読ませたので、夫婦でこの本の話が出来たこともよかったな。
読了日:02月22日 著者:伊坂 幸太郎
https://bookmeter.com/books/579039

■黒猫館の殺人 (講談社文庫)
家の本を再読。 再読のため最大の仕掛けを知ってしまっているので、伏線を確認しつつ読む感じになってしまった。それでも楽しめた。館シリーズ揃えたい。このシリーズを読むたびに思ってるかも。
読了日:03月01日 著者:綾辻 行人
https://bookmeter.com/books/580835

■チルドレン (講談社文庫)
再読なのにとても楽しめた。毎朝の通勤時間15分が楽しい時間になった。『チルドレンⅡ』は伏線回収が見事!何度も前のページを見返した。陣内みたいな人が身近にいたらうるさいだけだけど、遠くで見てるなら興味津々になるね。
読了日:03月12日 著者:伊坂 幸太郎
https://bookmeter.com/books/577162

■ベルサイユのゆり -マリー・アントワネットの花籠- (新潮文庫nex)
マリー・アントワネットの女官長だったランバル公妃。王妃への思いが強く幽霊となってさまよい歩く。「マリー・アントワネットの日記」を読んでから読むと面白さ倍増するだろう。自分が知ってたことは物事の側面しか見てなかったんだなと思った。日記もまた再読したい。
読了日:03月24日 著者:吉川 トリコ
https://bookmeter.com/books/14260490

■マリー・アントワネットの遺言 (朝日文庫)
マリー・アントワネット関連で購入した本。片道15分の電車内で読むには性描写が際どかった。激動の時代を生き抜いた助任司祭ルナールの元へ、弁護士クードレーの娘カロリーヌが、父が遺したという回想録を持って訪ねてくる。この回想録をマダム(マリー・テレーズ)に献上したいという。そこには秘密の遺言が書かれているというのだった。回想録に書かれているマリー・アントワネットとクードレー、それを翻訳していくルナール、カロリーヌ、マダム、それぞれが自分自身と相手に向き合っていく。このあとがすごく気になった。
読了日:04月21日 著者:藤本 ひとみ
https://bookmeter.com/books/434289

■方舟
うわぁ、最後が驚愕。そんな落ちが待っていたとは。山奥の地下の洞窟、しかも地下三階まであるところに閉じ込められる。下からは水が迫ってくる、そこで起きる連続殺人。そんな状況の中で冷静に時が過ぎるのを待つなんてね。閉所恐怖症の私にはムリだわ。てっきり違う人が犯人なのではと思っていたよ。最後の衝撃が大きい。次はもっとすっきり楽しい話が読みたいな。
読了日:05月02日 著者:夕木 春央
https://bookmeter.com/books/20097484

■マリー・アントワネットの生涯 (中公文庫)
マリー・アントワネットへの興味から買った本。私のなかでマリー・アントワネットは悲劇の王妃なので、著者が辛辣に王妃のことを書いているのに驚く。アントワネットの父フランツ・シュテファンは政治を妻マリア・テレジアに任せ、ドイツ語も完全には習得出来ず会話はフランス語のまま、楽天的享楽主義の人だったという。その努力せず常に楽しみを追い求める軽い性格がアントワネットに受け継がれたと書いてある。父親のことは本書で初めて知った。他の著者の本も読んで、アントワネットのことを多角的に知りたい。
読了日:05月11日 著者:藤本 ひとみ
https://bookmeter.com/books/509013

■あわのまにまに
2029年から10年ずつ遡って1979年までのある家族の物語。10年遡るたびに明らかになる家族の出来事。読み終わってから過去から2029年まで読み返したくなった。それでも明らかにされないこともある。家族や親友といえども秘密を抱えて生きている。なかなか重たい内容だけれど記憶に残るだろう。2029年の主人公9歳の木綿(ゆう)が屈託なく生きていくことを願う。
読了日:05月20日 著者:吉川 トリコ
https://bookmeter.com/books/20581812

■サブマリン
家裁調査官 陣内と武藤の物語。チルドレンの続編。視覚障がいの永瀬も出てくる。懐かしく読んだ。永瀬と優子が結婚してて、武藤も二人の子どもを持つお父さんに。チルドレンから12年、懐かしいわけだ。すごく楽しく面白く読んだ。陣内は変わってなかった。なのにちゃんと偉くなってた!陣内は無茶苦茶だけどぶれないところがいいんだな。
読了日:05月27日 著者:伊坂 幸太郎
https://bookmeter.com/books/10377549

■手紙、栞を添えて (朝日文庫)
辻邦生と水村美苗の往復書簡。二人の文学論がなかなか難しく私の理解が追い付けなかった。途中何度も出てきた水村の『そうお思いになりませんか』の言葉が気になる始末。自分が何度も読んだ『嵐が丘』は内容もわかっているので楽しく読めた。『若草物語』『ジェーン・エア』や樋口一葉など読んでからこの本を再読したら理解も深まるだろう。ここに出てくる本を少しずつでも読んでみたい。
読了日:06月15日 著者:辻 邦生,水村 美苗
https://bookmeter.com/books/449553

■東京23区 ご利益! 参道めし
神社やお寺巡りをして参道で美味しいものを食べるという本。仏様には位があり、下から天、明王、菩薩、如来になるとのこと。神様は天照大神、伊邪那岐命などは知っていたけど、イザナミの尿から産まれた神様(弥都波能亮命みつはのめのみこと)など知らなかった。著者の買い物には圧倒。いろいろ買ってたなぁ。この本を持って神社巡りをするのも楽しそう。
読了日:07月02日 著者:くぼこまき
https://bookmeter.com/books/20571898

■十二人の手紙 (中公文庫)
手紙形式の短編集。プロローグ悪魔、葬送歌、赤い手、ペンフレンド、第三十番全楽寺、隣からの声、鍵、桃、シンデレラの死、玉の輿、里親、泥と雪、エピローグ人質。エピローグ人質で何度も前のページを見直した。泥と雪の奥さんに同情。こんなふうに手紙で騙した夫と愛人にも天罰を!と思ってしまった。
読了日:07月08日 著者:井上 ひさし
https://bookmeter.com/books/464658

■北のおくりもの 北海道アンソロジー (集英社文庫)
北海道アンソロジー。鉄道員/浅野次郎 ニッポンぶらり旅/太田和彦 頸、冷える/河崎秋子 あったまきちゃう!札幌冬の陣/北大路公子 本日開店/桜木紫乃 函館「ラッキーピエロ」のハンバーガー/堂場瞬一 雪は降る/馳星周 旅すれば乳濃いし/原田マハ 四月の風見鶏/渡辺淳一。北大路公子が読みたくて借りたのだけど、既読だった。鉄道員も既読。本日開店も読んだ気がする。この中で最後の渡辺淳一のは読めて良かった。札幌医科大での心臓手術が無かったら作家にはなっていなかったという話。
読了日:07月20日 著者:浅田 次郎,太田 和彦,河﨑 秋子,北大路 公子,桜木 紫乃,堂場 瞬一,馳 星周,原田 マハ,渡辺 淳一,集英社文庫編集部
https://bookmeter.com/books/21225436

■退屈ピカリ つれづれノート43 (角川文庫)
相変わらずの畑と温泉の日々。添加物ゼロ生活を1ヶ月してみたり、退屈でヒマでヒマで死にそうと呟いてみたり、禁酒したけどすぐ解禁したり。銀色さんらしい。12月2日にはオートファジーを活性化させることが書いてあって、昼の12時から夜の8時までを食べてもいい時間にしてた。これ一時期、私も影響されてたわ。最後『退屈退屈って思うのは平和なしるし』に同感。代わり映えのない生活の日記を、出る度に読んでしまう私はなんなんだろうね。でもきっとまた読むよね。
読了日:07月28日 著者:銀色 夏生
https://bookmeter.com/books/20945403

■TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)
ずいぶん前に読んで家にあった本を再読。懐かしい気持ちになった。子供の頃、いなかの海で泳いだことを思い出す。今年は、見ているドラマの影響なのか、海へ行きたいと思っているが、この本でその思いが大きくなった。まりあとつぐみと陽子、恭一の夏。もう戻れない夏。この暑い夏に読めて良かった。
読了日:08月03日 著者:吉本 ばなな
https://bookmeter.com/books/573587

■老人初心者の覚悟 (中公文庫 あ 60-4)
エッセイ。阿川さんもついに前期高齢者の仲間入りなのかと思いつつ読む。若い若いと思っていても、みな平等に年を重ねるんだよね。面白く読んだ。1編の長さ(短さ?)が通勤時に読むのに丁度よかった。
読了日:09月15日 著者:阿川佐和子
https://bookmeter.com/books/20622301

■図書室で暮らしたい (講談社文庫)
エッセイ。2013年7月から12月まで日本経済新聞夕刊のエッセイ欄に連載されたものを中心に、2011年以降あちこちで書かれたものをまとめたエッセイとのこと。書いてあることが多岐に渡っていて楽しめた。これは『ネオカル日和』に続く2冊目のエッセイ。辻村深月は数冊しか読んでないのでいろいろ読んでみようと思う。
読了日:09月27日 著者:辻村 深月
https://bookmeter.com/books/16528266

■永遠をさがしに (河出文庫)
世界的な指揮者の父と2人で暮らす高校生の和音。そこへ突然「新しいお母さん」と自称する女性が家に乗り込んでくる。和音とその女性真弓、友人の文斗、朱里の物語。マハさんの本はハズレがない。この本も良かった。真弓が現れて、高校生3人が自分のやりたいことをみつけていく。音楽を通して親子、友情を描く。物語の世界が心地よかった。
読了日:10月13日 著者:原田 マハ
https://bookmeter.com/books/10227635

■王妃マリーアントワネット(上) (新潮文庫)
14歳でオーストリアからフランス皇太子妃として嫁いだマリー・アントワネット。異国から嫁いだ少女にしたら、回りに集まる親切な人を信じてしまうよね。貧しい少女マルグリットはそんな異国から来た無邪気で可愛らしい少女を妬んで生きていく。2人の生活の格差。権力に群がる貴族達。下巻へ。
読了日:10月18日 著者:遠藤 周作
https://bookmeter.com/books/580868

■コメンテーター
短編集。コメンテーター/ラジオ体操第2/うっかり億万長者/ピアノ・レッスン/パレード。表題作では、伊良部一郎がワイドショーのコメンテーターとしてテレビに出る。精神科医の立場からコロナ禍について話すのだが、 伊良部先生らしい奇天烈なコメントをしてディレクター達を慌てさせる。だがそれが視聴者にウケる話。他の4作は心の病を抱えた者が伊良部先生の不思議な治療方法で病を克服する話。伊良部先生、変人なんだけど名医なんだろうね。このシリーズは好きなので続けて欲しいです。
読了日:11月02日 著者:奥田 英朗
https://bookmeter.com/books/21147919

■王妃マリーアントワネット(下) (新潮文庫)
最期を知っているだけに重たい気持ちで読み進む。マルグリットの王妃に対する憎しみに全く共感出来なかった。時代に翻弄された37年という短い人生のマリー・アントワネットの物語。
読了日:11月23日 著者:遠藤 周作
https://bookmeter.com/books/547134

■松田聖子の誕生 (新潮新書)
若い頃はそれほど好きでもなかった松田聖子。なのに、ここに出てくるシングルはもちろんのこと、アルバムタイトルやアルバムに収録されている曲のタイトルまで知ってたことに驚いた。アルバム収録曲で口ずさめるものもあった。アルバムジャケットも見覚えがある。懐かしかった。やはり時代を作ったんだね。アルバム聴き返したい気持ちになった。若松さんとの出会いがなかったら松田聖子は誕生しなかった 。人との出会いが人生を変える。同じ時代を生きた人なら懐かしく読むだろう。
読了日:12月15日 著者:若松 宗雄
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■777 トリプルセブン
殺し屋シリーズ第4弾。業者の話。いつも不運に見舞われる七尾。今回はホテルから出られずに災難に巻き込まれる。忘れたくても忘れられない記憶力を持つ紙野結花は乾から逃げている。結花を逃がす仕事を請け負ったココ。ココが雇ったボディーガードの高良と奏田。乾の依頼で紙野を探す六人組。記者と食事をしている蓬長官はどう繋がるのか?今回もたくさんの人が死んでいくのだけど、物語の世界を堪能できた。集中して読むって大切なんだなぁ。
読了日:12月17日 著者:伊坂 幸太郎
https://bookmeter.com/books/21446155


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