18.レベッカ 下 デュ・モーリア 茅野美ど里訳
何度も読んだレベッカ。
今回、茅野美ど里訳を読んで、こちらの方が読みやすく感じた。
何度も読んだはずなのに、物語の最後が唐突すぎて驚いた。
『えっ、終わり!?』と。
訳者あとがきと恩田陸の解説は必読。
マキシムの告白を聞いた私は、気持ちを新たにマキシムに対するが、マキシムは『ぼくが好きだったあの表情、なんだか途方に暮れたような、あのおかしな初々しい感じ、あれが消えてしまった』という。
なんというすれ違い。
マキシム、それはないんじゃない?と主人公に同情した。
この記憶が消えぬうちに再読したい。