27.死の島 小池真理子
末期がんに侵された元編集者、澤登志夫。
定年退職後、小説講座の講師をする。
その講座の最終日、宮島樹里に声をかけられた。
彼女は『抹殺』という短編小説で登志夫が誉めた受講生だった。
その日から登志夫と樹里は時々会う間柄になる。
なかなかきつい読書だった。
登志夫は偏屈な年寄りにしか感じないし、樹里がなぜ登志夫に会いに来るのかもよくわからない。
最後まで読むと末期がん患者と尊厳死ということなんだろうけど、となると樹里がいたことの意味はなんだろう?
ベックリンの『死の島』という絵は見てみたいと思った。