16.私のことはほっといてください    北大路公子


 これも一応エッセイなんだろうなぁ。
でも日常の話からどんどん想像をふくらませた話に。
なのに最後にはすとんとエッセイの形で終わる。

今年も河童に出会えなかった、もし出会ったらと空想の世界が広がっていく。
これが掌編小説のようなのだ。

バスで出会った予言者の話や、中島みゆきの『悪女』に出てくるマリコはなぜ友達に電話を掛けるのかと解説してくれる。
そんなこと気にしたことなかったけど言われてみたら気になるね。

公子さんは頭の中でいろんな事を考えてるから原稿が書けないのねなんて思ってしまった。