14.エリザベスの友達    村田喜代子


 介護付き有料老人ホームで暮らす初音さん。
認知症の初音さんの意識は、70年も前の天津租界で優雅に暮らした思い出の中に帰るのだった。

ホームでの日常の中で時おり綴られる天津での暮らし。
認知症の人は思い出の海に漂っているのだろう。
それを否定せず受け入れて相手をすると本人も納得するという。

リビングに集まったお年寄りが、ボランティアの方が歌う昔の歌に一緒に歌い出すなど人の脳の不思議を感じた。

身内が認知症になったらこんなふうにできるかな?
こんな手厚く介護してくれるホームに入れるかなと思いつつ読みました。