32.風は君に属するか 銀色夏生
詩集。
片想い、つらい恋の詩が好きだった。
『背景』
足もとの草の実を手をそいで 秋の空に飛ばす
行ってしまった恋
二度と戻らない恋
草の実はわずかに空を飛び
灰色の背景に紛れて消えた
あの人の背景にはたくさんの色があって
私はどこに焦点を合わせたらいいかわからなかった
足早に通り過ぎてしまった恋
決して近づいてはいけない恋
疲れてしまったの
いろんなことを考えることに
ただ単純に
ただ好きと言ってた時が
いちばんよかった
ただ好きと言えてた時が
私はいちばん強かった
『かなわぬ恋』
思っても、思っても、届かない思い。
かなわない思いを抱えて、今日も生きて行く。
どうして、あなたという人が存在するのだろう。
神様はなぜ、こんなにもかなわない思いをさせるのだろう。
なにかの罰のようです。
どれほど考えてもわからない。
忘れることもできない、かなわぬ恋。