2024.6.4


越谷ある古民家をリノベーションした「 はかり屋 」これまで個性的な店舗が集まる場所として注目を集めてきたが 新たに京料理店がオープンしたと聞き訪れる



個人的に ここに料亭があればとずっと思っていたのでエリ内の参道を進む



















到着した入口からそっと中を覗いていると… 和装の女性が笑顔でお出迎え下さり昼の部の予約をお伝えする すると時間前ににもかかわらずご案内下さり 長い廊下へ







その右側に個室があり奥の暖簾を潜ると… 沈着と冷静の中にカウンターが現れご主人が居る その凛としたたたずまいだけで " もう旨いものが食える " っと確信









それから平日の昼は「 たい茶漬けコース 」 土 日 祝日の昼と夜は「 おまかせコース 」になることをお伝え下さり自然な流れで調理が始まる



その優雅がさに つい見とれてしまうが… 春日部出身の彼はテレビで見た京料理の見事さに感激 卒業後 いくつかの料理店を巡り そこから京都の「 魚三楼 」で修行 努力の結果基本を身につけ次に青山で懐石も学び奥さまと " そろそろ自分のお店を持ちたい " と考えはじめる


するとちょうどいいタイミングでお誘いがあり独立 重要な建物の内装は残しつつオープンしたそうだ








そこに先付となる「 山口県産の鯵と煎酒のジュレがけ 」



鯛と胡瓜 トマトにジュレが絡み さっぱりと素材が際立つ


そこに「 奈良の吉野葛を使った焼き胡麻豆腐 」作りたてのプルッとした食感に和の重味が注がれ… 美味しい




既に土鍋の仕上がりが見えるが 京料理と言えば 「 だし巻き玉子 」 その滑らかなリズムから抱擁な膨らは旨味が溢れ…旨んまぁい





ここまでこちらのペースに合わせ至高が続いていが 遂に釜がお披露目



とともにお盆に 鯛 胡麻だれ 京漬 そして吟味された炊きたての白米と煎茶が並ぶ



「 ごはんに鯛を乗せ胡麻だれを多めにかけてお召し上がり下さい 」








そのお椀でお茶漬けを仕上げ食べる… うん 胡麻によりお茶の苦味の旨い所だけ残り 和食なのにフレンチのソースのように濃さを包み込む この華麗な出来映えはなんだろう楽しい



正直メインは湯葉なのかと思ったが 青山ではお茶漬けが好評でご自分も美味しいと思っているので提供しているそうだ



確かに湯葉に比べ あらゆる面で贅沢なハイエンドな一品だ


土鍋のご飯はまだ沢山ある 案の定「 おかわりいかがですか? 」

勿論 2杯目のお刺身とゴマだれは十分 でも あたえられたぶんだけ それでコースの全てが伝わって来る

それでも彼は お米をおむすびにしてお土産にしてくれた



何も言わず 何も問わず そこに" 呼吸 " がある



持ち帰ったおむすび 四つ キラキラしたおむすび 料亭のおむすび そこには ただシアワセな非日常がある



そこに粉雪のような淡い「 わらび餅 」 目の前で きな粉と混ぜ合わせされ 口の中で溶けてゆく



そう こころの底まで甘味が落ちてくる




高級店ならそれなりの接客は当たり前だろうが昼の部は単価を別っしお店を知ってもらう為のもの


そのショートなコースでも京料理の真髄が ここなら十分に味わえる

何より ひとりの料理人から造り出される 技 味わい 香り 食感 そしてそれを提供する器との調和 それは学びではなくセンスなのだ



小市民の私には高飛車に思える京料理だだが クラシカルは重視しつつカジュアルにデコレーションするご主人に脱帽

それをそっと寄り添い明るく心遣い下さる奥さまにも感謝したい

オープンおめでとうございます 本当に美味しかった 次は夜に ごちそうさまでした。



PS … 因みに今日から私はこちらを " 岡星 " っと呼びます 🤭



日本料理 すぎ多

埼玉県越谷市越ヶ谷本町 8-8

TEL 0489-73-7082

OPEN 12:00 - 14:00 / 18:00 - 22:00

水曜 休み

https://www.instagram.com/nihonryouri_sugita?igsh=YTl4Zzh0d2Qyc3Fz

https://hakari-ya.jp/

by locutus