カタチナイモノ 【動く】 ① | mk14ebr 智&翔 わちゃわちゃ

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智くん大好きが引き金で
嵐のお山コンビに希望と願望を募らせた妄想100%のBLのお話しです

BLです彼らの名を借りた妄想願望の話です
ご理解のある方のみお読みください






「まつ・・・にい?・・」




「しょ まちゅにいらよ」




大きな一歩で姿を現した暗闇は

俺の遥か上から声を発して来た




「お前さあ〜 

さっきから チンタラと話が長えぇんだよったく」





「えっ⁉️・・あっ・・もしかして

大野くんのお兄さん⁉️

あっ・・俺・・じゃない・・

僕・・大野くんのクラスメイトで 櫻井と言います」





「はああ⁉️」





「ふへへ・・ちらうよ 

まちゅにいは まちゅにいらよ」





??????????




「えっ・・・とおぉ・・・んっ⁉️」





「ふえ?」





「お兄さん・・じゃ・・無い・・の?」





「まちゅにいは まちゅにいらもん」




?????????



「えっ・・・とおぉ・・・」



ご家族?に対面した緊張で

知恵の輪仕様の大野くんの言葉が解読出来ない






「んなもん どうだって良いだろっ

ほらっ 智 帰んぞ‼️

ったく 

ガキが 何時迄もフラフラしてんじゃねえっつうの」





「ふえぇ〜〜〜い」




左手に抱えた戦利品を

当たり前の様に引き継ぎ

もう一方の手で 華奢な肩をガッチリと抱え込むと

鬼の様な形相が 一瞬で溶け出した・・・のに・・








「あっ・・・ちょっと・・・」





「はあ?」




俺の声で

それ以上の速さで また 鬼の形相に戻ってしまった






「えっ・・・とお・・

あ・・明日・・電話するから」





「俺にか?」





「い・・え・・・大野・・くん・・に・・

あ・・の・・迷惑じゃ・・無ければ・・ですけど」






「迷惑だ」





「えっ⁉️」





「迷惑だ・・2度と掛けて来んな

それと・・2度と近づくな」






ええーーーーーーーーーーーーっ⁉️





『まちゅにい あのね 翔くんはね ちらうの

おいら 翔くんの事』




大きな腕の中で 大野くんが俺の説明をしてるのに





「分かった 分かった 

帰ったら ちゃんと聞いてやっから

おまえ足痛くない? 

あんなにいっぱい歩かされて 疲れたろ

ほれ おぶってやっから」




まるで 蜂蜜の瓶から流れ出したみたいな顔と声で

大野くんを優しく包み込み

俺の触手と声・・それに 視界からも遮っていった






「大野くんっ‼️」





大きな背中は 俺と大野くんを遮断し

ズンズンと 闇の中に消えていった





「さと・・・し・・・」











「はああ⁉️ 夢でも 大野の事見てんのか

お前 ほんま 大野の事好きやなあぁ〜」






「夢⁉️」





「ほんま ええ根性しとんなあ 

終業式終わってもうたで」





「式⁉️」





「爆睡しとったぞ・・ほほぉ〜さては 朝帰りか⁉️

まあ 楽しんでもろたんなら ええけどな

俺らも 2人っきりにした甲斐があったちゅうもんや」






楽しかった・・うん 夢の様な時間だった・・夢⁉️





「夢・・・じゃ・・無い・・よね?・・」





「はあ⁉️ 何がや⁉️」




「ほら 昨夜の出来事だよ」




ほっぺたを抓るには 遅過ぎた





「アホか 夢ちゃうわ

ほれ 見てみい 

ちゃんと証拠写真も有るっちゅうねん」





既にプリントアウトされた集合写真には

満面の笑みの大野くんと村上に支えられ

完璧に気の抜けた俺が写っていた





「げっ・・・・んっ⁉️・・おいっ‼️」






「何や 顔写ってへんのが 気に食わんちゅうんか?

しゃあないやん お前 大野のソロ聞いて

座り込んでもうたんやし」







「違う‼️ これ・・・この人・・まつ・・にい・・」





集合写真の端に あの 

まつにいと呼ばれた人物が やっぱり 鬼の形相で

俺らの方を睨みつけていた





「ヘ?・・ああ・・何や 気い失っとった癖に

よう知っとんなああ

せや 松兄い・・・一応ここの先生や」





「先生⁉️‼️⁉️‼️ ここの⁉️」





「何や おおたんちゃうんか?」





おおた・・・会った・・・会ったけど

それは 決して先生としてでは無く・・・





「もしかしてだけど 

大野くんのお兄さんでは 無いんだよね?」





「ちゃうちゃう 大野はひとりっ子や」





「でも・・・」




昨夜のあれが 夢じゃ無いんだったら

どう見ても先生の態度や表情・・・それに言動・・じゃあ



『近づくな』





「あっ もしかして 

松兄い 大野の事迎えに来たんちゃう?」






「・・・う・・・ん・・」





「まあ しゃあないわ 

松兄いは 大野の保護者みたいなもんやさかいなあ」





「保護者?」





「せや 家が隣同士でな

大野が生まれた時から 松兄いが面倒見てたらしいてな

まあ 見ての通り 大野はいつもボーっとしとるやろ?

だから 大きゅうなった今でも

ほっとかれへんねやろ」





「保護者・・・かあ・・」




言われてみれば 保護者のようでもあったけど

でも それにしても あんなに甘い顔するか⁉️ 普通





「あっ じゃあ 式に居たんだ⁉️」





くそおぉーー 

先生なんて1ミリも思わなかったから

見逃したじゃねえか






「おらん・・今頃大野と鉾乗っとるわ」





えっ⁉️・・・・いや・・

んっ⁉️・・揃いの浴衣着てた・・か?





「ちょっ その写真 もう一度見せろ」





そこには 片袖だけを纏い

その下に着た 黒いタンクトップを前面に出していた

そうだ❕ 彼は 暗闇を纏っていたんだ






「松兄いは太鼓で 大野が笛やさかいなあ

地味な鉾やけど 演奏はピカイチやって

もっぱらの評判や」







「違う・・」






「違う事あらへん

大野の笛は 

松兄いが つきっきりで教え込んだんやさかい

今年もそうちゃうか

ずうっと 2人で練習してたんと」





違う違う違う あの目は そんなんじゃ・・

保護者なんかじゃ無い

男の・・そう 愛する人を見る目だ


愛する人⁉️・・・まさか・・





「嫌だ」






「何や ボーリング 嫌か?

ほな カラオケの方にするか?

でもなあ・・あいつらからマイク奪うの命懸けやぞ

それに 絶対 

どっこも いっぱいで 入られへんのんちゃうけ」





「行かなきゃ」





「まあ 櫻井が 

そないに行きたいんやったら しゃあないなあ

俺も腹括って付いてったるわ

俺は お前のサポート役に任命されとるさかいなあ」





取り敢えず四条に行こう

そこに居なかったら あの鉾の場所に

それでも居なかったら・・・・




「何処だ?・・・俺は 何処に行けば・・・」





「せやなあ 四条も京都駅もいっぱいやろうさかい

観光地以外で無いとあかんやろうなあ

俺 ちょっと 聞いてくるさかい 待っとけや」





ああーーーーーー 

今 こうしてる間にも あの人は・・・

あの甘い目で大野くんを見つめ

闇夜でも分かる位に鍛え上げた腕で

大野くんを包み込んでいるんだ

今 この瞬間にも・・・・





「くっそおぉーーくっそおぉーーくっそおぉーーー」





「分かった 分かったって 

急いで場所聞いてくるさかい ちょっと待っとけって

あっ・・おいっ 櫻井っ‼️ 待てっちゅうねんっ‼️

おいっ 鞄‼️ 鞄 忘れとるって‼️」