カタチナイモノ  【初まり】 ⑤ | mk14ebr 智&翔 わちゃわちゃ

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智くん大好きが引き金で
嵐のお山コンビに希望と願望を募らせた妄想100%のBLのお話しです

BLです 彼らの名を借りた妄想願望の話しです
ご理解のある方のみお読みください





【コンコンチキチン コンチキチン 

コンコンチキチン コンチキチン チンチン トントン】





「おおっ やっとるやっとる」




えっ⁉️ こ・・こんな公衆の面前で

それとも何か⁈ こっちは そう言う習慣なのか⁉️

いやいやいや いくら何でも そんな訳・・・

とは 思いながら

俯き続けた頭ん中は 血の巡りが悪いのか

一向にふざけた解釈が払拭されず

エロい大野くんで充満していた





「ほれっ いつまでもスネとんと 顔上げて見てみい

また 全然違う大野が見れんぞ❕」





ゔーーー また この村上の言葉が 

嬉しそうにエロい大野くんを引き連れて来やがる







【コンコンチキチン コンチキチン よおぉーおっ

チンチン チンチン トンッ チンチン】





いつの間にか 

両脇を掴んでいたクラスメイトも祭囃子に夢中で

口々に

『大野❕』 とか 『ヨッ いいぞいいぞ』と囃し立て

俺の体は自由を取り戻していた



帰ろう・・・今なら 振り返って帰れる

その時




「あっ 翔くんっ‼️」




えっ⁉️・・・大野くん⁉️



【トンットントントン こらっ 智っ トンッ】





その声に呼び寄せられる様に 顔を上げると

背丈程の車輪に 荘厳な装飾を施した鉾が現れ

そのずっとずっと遥か上で 揃いの浴衣に身を包み

ちょこんと腰を掛けた大野くんが

横笛を口に当てながら 俺を見下ろしていた






「やってる・・って・・演奏・・の事だったの⁉️」





「そやから ずっとそう言うとったやんけ」





「はああっ⁈

お前 演奏なんて一言も無かったじゃんかよっ」




「アホな ちゃんと やっとるっちゅうたやろが

京都じゃ なんでもかんでも やっとるで通じんねんぞ」





「そんな・・・紛らわしい・・」






「それとも何か? 

お前まさか エロい事でも想像しとたんか?

あっ

そう言えば お前 えろお 顔赤ぁしとったもんなあぁ」





「ばっ・・・ち・・げえぇよっ」





【コンコンチキチン コンチキチン トントン

チンチンチンチン

コンコンチキチン コンチキチン

そおぉーーーーれえっ よおぉーーーっ】






「おっ 始まんぞ】




だから 何がだよっ

ったくもう  

語彙が足んなさ過ぎっつうの お前は 特に




【ぷぉぉーー ぴぃぃーー ぷぽぉーーー】





おわあっ・・・ソロ⁉️



大野くんが奏でる笛の音が たおやかに降り注ぎ

忙しなく行き交う人々の脚と騒めきを止めていった

そして

厳かな中に強さを秘め それでいて優しいその音色には

太古の頃から引き継がれている〈愛〉があり

それは 途轍もなく美しかった





「き・・・れ・・・い・・・」











「翔くんっ‼️ 」




「えっ⁉️・・・あっ・・・えっ⁉️大野・・・くん⁉️」




いつの間にか 浴衣姿の大野くんが

俺を見上げていた





「翔くん・・もちかちて寝てた⁉️」




「ば・・んな訳ねえよ・・

あっ 写真❕ 集合写真撮るんだよね?」





「しょれならとっくに撮ったろ」




「撮った⁉️ 嘘⁉️ 何時⁉️何処で⁉️

てか  あいつらは? 村上と愉快な仲間達は⁉️」





「撮り終わった瞬間に走って消えてったよ

翔くん  覚えてないの?」




「えっ⁉️・・じゃあ 俺抜きで?」




「何言ってんの? 

翔くんはおいらとど真ん中に居たじゃん」




嘘だろ?・・何も覚えてないよ俺

確か 大野くんの演奏を聴いてて それで・・・





「じゃあ おいらとチュウちたのも覚えてないの?」





「チュ・・・チュウ⁉️ 俺と大野くんが⁉️」




や・・・やっぱり そう言う祭りなの⁉️

ああああああああああああーーーーー

くそおーーーーっ‼️

何で 覚えてないんだああーーー そんな大事な事おお

くそおぉーーー くそおぉーー くそおぉーーーーーっ‼️





「ぷっ・・・ハハハハハ 

ほんと 翔くんって オモチロイなあ

残念らけろ ちてないよ チュウ」





「して・・・ない・・・んだ・・」




なんだ・・・してないのか・・・

そりゃ・・そうだよね・・そりゃ そうか・・


自分でも見えるくらい 撫で肩が垂れ下がり

人工的な灯りで伸びたところには

ただの木偶の棒が立っていて

その木偶の棒を小さな影が 揺らしていた


あれ? 今 残念って言った⁉️






「ねえねえ 翔くん 翔くん 

よたったら・・・おいらとデートちない?」






「はいっ‼️ 喜んで‼️」