去年亡くなられた小田実のことに少しふれてみたいと思います。彼は、1960年代から1970年代にかけて、べ平連という固まったセクト主義ではなく市民運動として反戦運動を展開した。周りに対して、難しいことでも解りやすい言葉でしゃべり、いつも客観的に自分を見ながら、どんな状況でも冷静に見て、自分の周りの空気を敏感に感じながら生きていた。もっと歩け!歩いて色々なものを見て考えろ!そう叫びながら、平和主義という方法を、漢方薬としてゆっくり変えていくという反戦の態度を一生涯貫きとうした、行動する作家でした。今の日本を変えていくには、この漢方薬的な発想が必要だと思います。
去年の暮れに、がばいばーちゃんというB&Bの洋八の私小説をドラマ化した、番組の再放送をやっていたので、ついつい最後まで見てしまいました。見るにしたがって、結構のめり込んで真剣に見ちゃいました。ドラマのシーンで、離れて住んでいるお母さんが、マラソン大会の当日に、広島から久しぶりに彼に逢いに来たときは、なぜか涙が急に出ちゃいました。今の物の豊かな時代に、本当の幸福とはを問いかけるには素晴らしいドラマだと思いました。
先日NHKで詩人の中原中也の特集をやってました。去年の8月に山口に行った折に、14年前に行われたコンペで造られた中原中也記念館が、湯田温泉にあるのを思い出し行ってきました。丁度中也の生誕100年の企画展をやっていたのを観て、ついでに湯田に泊まり、温泉につかって来たのを思い出しながらTVを観ていました。中也は、東京に移り住んでからの短い人生の中で、友人が替るたびに18回も友人の近くに引越しを繰り返していたそうです。彼はきっとさびしがり屋だったのでしょう、自分は東京ではなく山口の田舎の方があっているのではないかと、東京になじめないでいたのかもしれません、東京という大都会は昭和の初めの東京も今の東京も若者にとって、未来を感じさせると同時にすごく寂しい孤独感を与える場所なのかもしれません。
最近本屋さんに行っても読みたい本が少なくなりました。本屋さんの本棚を賑わしているのは、殆どが推理小説の作家たちです。時間つぶしに読むには丁度良いのでしょうが、僕はテレビのドラマを観るみたいに本は読みたくないし、最近は以前読んだ本を、書斎の本棚から取って、再読をすることが増えました。20代、30代の頃に読んだ本を今読むと、読み返す感じではなく、新鮮な気分で読めます。何かの情報で読んでみたいと思ったものを、書き留めて置いて、本屋に行った折に買って置いて、直ぐに読まなくても、積読しておいて、読めるときに読むのも悪くないと思います。
明けましておめでとうございます2008年がスタートを切りました。今年のお正月は殆ど寝正月のような毎日で、本を読んだりテレビを見たりの生活で暮れました。50歳を過ぎた頃から多少ワークライフバランスを意識するようになったんですが、今年は特に、自分の自己実現の為に仕事と生活を上手く調和させることにウェイトをおこうと思っています。スモールステップの原理という目標達成の方法があるんですが、その方法とは、よかった、よかったを積み重ねていくことが結果として豊かに生きる事につながっていくことだといわれています。1日何をやったのかをたどりながら、それを見直すことで、やるべきことをはっきり顕在化させる、そんな毎日を送って生きたいものです。