ここしばらく、戦術論をダラダラと書いているだけになっておりますので、
改めてこのブログの意味を自分なりに考えてみます。

唐突ですが…麻雀で勝つこと・上達することにおいて重要なことは何なんでしょうか?

それは打ち手の現状のレベル次第でしょう。
ですがホントに初心者レベル、あるいは超上級者でなければ、
「科学する麻雀」に書かれているような各種判断技術が最も重要な部分になると思います。
(それに加え、簡単な鳴き手の手作りなども入りそうだとは思いますが。)

そういった意味で、私は「科学する麻雀」こそ、現段階で最強の麻雀本だと考えております。
勝つためにはどういう考え方・打ち方をすれば良いか」 を一生懸命考え、一般化されました。
真の意味で、役に立つ麻雀書だと思います。

例えば何かの試験勉強をする時を考えてみますと…

A.「頻出、または基礎となる」なおかつ「容易に習得可能」な事項
B.「頻出、または基礎となる」しかし「難しい」
C.「試験にあまり出ない、もしくは独立した論点」しかし「容易に習得可能」
D.「試験にあまり出ない、もしくは独立した論点」なおかつ「難しい」

まずはAを押さえるべきです。これだけで受かるものは受かります。
難関試験ですと次にBやCを押さえることになりますが、
Dが必要になることなんてありません。

「科学する麻雀」(最初の研究手法など除けばw)ではA中心の記述でしょうか。
BやCも多少含んでいそうです。

つまり「科学する麻雀」では、最も大事な部分を学べます。
これを読んで強くなる人は多いでしょう。
比較的容易に読める割に、実戦で役に立つケースが非常に多いからです。
(ただしもちろん簡単に使いこなせるわけではなく、奥が深いですよ!
 基礎とはそういったものです。)

Aを取り扱った麻雀本はほとんどないように思います。
あっても基本中の基本と点数計算くらいで終わっていたりとか。

前置きが長くなりました。
…では、私のブログは?

正直、「読んで実戦で役に立った」というご意見を、一度も頂いたことありません(笑)
何故なら、凸さんの本と違って、レアケースを取り上げることが多いからです。
私が取り扱っている分野は概ね「その他の知識・考え方」に分類されると思います。
個々の「クソ鳴き」にしても「簡単な読み」「手牌構想」「点棒状況」をふまえた仕掛けにしても、
いずれも小さな独立した論点です。

特に初心者の方が読んでも役に立たないと思います。
ある程度の雀力があり、
私の文章に対する批判能力をお持ちの方を対象としたブログかもしれません。
(実際、かつて書いた記事で、今では自分で疑問に思っているものもそのまま残したりしています)

「自分でそれ分かってるんなら本当に役に立つブログ書けよ」
と思われる方もいらっしゃるのかもしれません。

ですが私にはそんな能力もないですし(笑)、
今のところブログの方針を変更するつもりはございません。
何故なら私は単純に、他の方が書かれないことを中心に書いていきたいからです。

麻雀界はレベルがあまり高くなく、まだまだ未開拓分野が多いです。
私が書いているのもその中の一つであり、論述し甲斐が最もあるものだと思っています。

これら一つ一つの技術の重要度が低かろうと、仮に麻雀の要素の1%しかなくても…
一つ一つ考え書いて行き、他の方々のご意見を聞くことによって、
少なくとも自分自身は弱くはならなく、確実にレベルは上がるでしょう。
それどころか、他の方の考えるきっかけになるのかもしれませんし。

優れた方々が麻雀の最も大事な部分に触れようとするのならば、
ただの打ち手である私は(大事な部分は重要視した上で)、
角度を変えて麻雀に触れ、そこから何か新しいものを得られることを期待するしかないかな?
もしくは、逆にそこから麻雀の大事な部分が見えてくることもあるかも?
…などと思いながら、このブログを執筆しております。

そういった独立した論点を取り上げながらも、
できるだけ質の良いブログを書いていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

あと…4月に入りましてから打つペースが落ちてはいますが、
決して東風荘に飽きたわけではありませんので(笑)
同卓の際にもよろしくお願いします。