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昨日は太平洋記念日。
503年前の1520年11月28日、マゼランがマゼラン海峡を抜けて、太平洋に出た日です。
 
しかし、
太平洋記念日よりも、日付としてちょうど10日後の1941年12月8日、太平洋戦争開戦日つまり真珠湾攻撃と対米開戦日のほうが、大事です。
 
この日が来るにつけ、昭和天皇の開戦反対の和歌(正確には、明治天皇の世界平和祈念の歌)を思い起こします。
 
終戦までの昭和天皇の御歌をみてみたい。
 
天地(あめつち)の神にぞ祈る朝なぎの 海のごとくに波たたぬ世を (昭和8年歌会始)
 
西東むつみ交わして栄ゆかむ 世をこそ祈れ年のはじめに(昭和15年歌会始)
 
四方(よも)の海みなはらからと思ふ世に など波風のたちさわぐらむ(昭和16年9月6日 日米開戦御前会議にて。本歌は明治天皇御製)
 
身はいかになるともいくさとどめけり ただたふれゆく民を思ひて(昭和20年3月 終戦の5ケ月前)
 
天皇の御歌は、颯々として質実堂々。格調高く直截な詠みにて、平和を希求され、民を思う心情が伝わります。
 
昭和8年には、世情いよいよ悪化して不穏な雰囲気の中、世界平和を希求され、
太平洋戦争の前年、昭和15年には日中戦争の継続とナチスドイツの侵攻の危惧が率直に詠われています。
 
昭和16年開戦の御前会議には、立憲君主として許される範囲で反対の意思表示をされたものの、軍部・政権の暴走をとめるには至りませんでした。(下記参照ください)
 
20年終戦直前の御歌には、切々たる民への思いと、責任感が感じられます。
苦しい時代の天皇として、その宿命に殉じられた天皇。
現代の皇族方はぜひ見習っていただきたいですね。
 
ところで、戦前を思わせるような、今日の我が国の戦争志向は何なんでしょうか。戦前、軍部でさえも勝算は無いと考えていた戦争に突入するには、天皇を利用尽くして人心を掌握しました。国民は目くらましされていました。
 
今日の状況も大変似ています。実は大変情緒的に軍備を増強し、敵基地攻撃を唱え、マスコミもその方向に導いています。いつの間にか、自衛隊艦船がアデン湾で米軍と行動をともにしていて、ミサイルを撃ち込まれています。このことは、北朝鮮の衛星実験とは全く異質の戦争危機をはらんでいるのですが、北朝鮮実験で大騒ぎした人たちが、なぜか平然としている。こんなことばっかり。変です。