なか昼は 雲寡黙 春日かな

(なかひるは くもかもく はるひかな)

               ますお

 

今日は夏日のところもあったようです。

タイミングを逸しそうなのでUPです。

5-7-5でもないです。

 

 

以下、追記

5-7-5にするべく、手を入れてみました。

 

なか昼は 八雲寡黙や 春日かな

(なかひるは やくもかもくや はるひかな)

 

お昼時、雲が幾重にも重なるように湧き出ているが、春の日に照らされて、寡黙であるよ。

ちょっと目出度い感じになります。

八雲=幾重にも重なっている雲

 

 

 

参考

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を

                            (古事記)

 

幾重にも重なり合った雲が立ち上るこの出雲の地。この地に妻を招き入れるための宮に、幾重にも重なり合ったこの雲のような垣を巡らすのだ。

 

八雲立つ=出雲にかかる枕詞

 

古事記にある物語で、スサノオノミコトは、ヤマタノオロチを退治し、婚約していたクシナダヒメとの新居の場所を探していたが、出雲国(島根県)須賀という地にて宮殿を建てたところ、雲が八重に立ち上りました。
それを見たスサノオノミコトがこの歌を読んだとされます。

そして、この和歌は古事記の中でも最も最初に登場しているため、わが国最初の和歌とされます。