林道の水すする蝶皐月晴れ

 

(5月11日別案)

五月雨の残す湿りや蝶吸いぬ

林道の出水(でみず)をすする夏の蝶

 

林道では、少しの雨でも、流出水が残ることが多い。多くの蝶の♂がこの水場に集まる。

ミネラル分を吸収するためとされる。

 

五月晴れは、俳句では旧暦の五月(新暦の六月)とされるが、普段の生活では新暦に慣れているので、五月晴れでなく皐月晴れとしてみました。

 

画像はミヤマカラスアゲハ♂

 

小林一茶の句に

 

寝ころんで蝶泊らせる外湯哉   (一茶)

 

蝶は、塩分等のミネラル吸収のために吸水をするわけですが、汗をかいた人間の肌にもとまることがあります。

一茶は外湯につかり、手を出したところに蝶が肌についた湯と汗を吸いに来たのではないでしょうか。