願はくは 花の下にて 春死なん そのきさらぎの 望月のころ

                                            西行    (山家集)

意味

願わくば、春の満開の桜の下で死にたいものだ。それも(釈迦が入滅したとされている)陰暦の2月15日の満月の頃に

 

 

はっと気が付いてチェックしました。

何と、今年の如月の満月は陰暦2月16日。新暦では、今年は3月18日とのことです。実際には西行は陰暦2月26日に死んだということですが、新暦では今年は3月28日になります。

 

西行の願いは、釈迦入滅の陰暦2月15日に符合しているといわれます。新暦では、今年は3月17日です。

 

この歌は西行のなかでも、とりわけ有名で心に響きます。

 

ただ、素養のない自分には以前から、花=桜、如月=2月ということで、素朴な疑問から、新暦旧暦の区分に混乱しておりました。

 

新暦で生活する私には桜は=3月~4月=弥生~卯月ですから。

 

今でもそうです。ですから、良い機会として、今でもこの時期この歌を改めては、古人との季節感の相違をいろいろと思いやっております。

 

そうして、どのように割り切っていくかの脳内作業に追われます。

 

ご参考までに回文歌