夥しい位の数のラインと電話が入っていた
『なんだぁ?これは・・・・』
そう思いながら
ラインを開いた
❰翔ちゃん、今どこ?
すぐに連絡して❱
❰翔君、潤君が倒れました
すぐ、連絡下さい❱
❰翔君、オイラ病院に行く❱
『なんだ?٠٠٠٠え?٠٠٠٠なんなんだ?』
俺は高鳴る鼓動をどうすることも出来ないまま
ニノに電話をしようとするが
手が震えてアドレスさえ開けない
『落ち着け、落ち着け』
深呼吸をしてやっとニノのアドレスから
電話をするが
【電話に出ることが出来ません
電波の届かないところにあるか
電源が入っていないため・・・】
『あ、病院
どうしよう٠٠٠٠どうしよう・・・』
焦る気持ちが先に立ち
どうして良いのか考えられなくなっていた
と、運転手さんが
「お客さん大丈夫ですか?
顔が真っ青ですよ、具合でも悪いのなら
そこら辺に止めますか?」
その言葉を聞いて我に返ると
「あ、いえ、大丈夫です
すみませんが少し急いでもらえますか?」
「ああ、はい、わかりました」
それから智さんに電話をするが出ず
雅紀に電話をすると呼び出し音がなった
多分、雅紀は切り忘れたのだろう
この時ばかりは雅紀の天然さに感謝した。
つづく