ここ最近、毎日のように目にするAppleのTV-CM。

4月末に公開されたiOS 14.5に導入されたATT(App Tracking Transparency)のPR。
「あなたのデータを、あなた自身がコントロールできる新しい機能」のPR。
これまでは、ユーザの許可なく、アプリAが、アプリB、アプリCやwebサイトでのユーザの行動情報を元に、アプリAに表示する広告を決定することが可能だったわけですが、許可を取らないとダメになった・・・ってこと。
webサイトで検索すると、それに関連する広告がSNSの自分のウォールに表示されるでしょ?
それを制御できるようにしたのが前述したATT。
確かに、興味本位で検索したら、ソレに関する広告がこれでもか・・・と表示され不快になったことはあるし、あまりにも自分のことを知られているような広告に恐怖(?)を感じることがあるのは事実。
とはいえ、許可しなかったとしても、広告が表示されなくなるわけではなく、ある意味ランダムに広告が表示されるわけで、全く興味も関心がない広告が表示されるのが良いことかといえば微妙な気もする。
当然のことながら、目が悪くない人にメガネやコンタクトレンズの広告を表示しても売上に繋がる可能性は低いわけで、広告収益を売上の主にしているアプリや会社には多少なりともダメージがあるのは確か。
実際、Facebookは、許可しなければ有料にし兼ねない・・・とも受け取れる発言をされたり、Appleに対して、独禁法訴訟の準備をしているとか。
ちなみに、広告売上を主にしているアプリを多数リリースされている知人によると、じわじわと影響が出てきているとのこと。
ワタシも、以前のように、広告売上を主とするアプリを量産し、商いの中心にしていたら、慌てていただろうなぁ。
Appleとしては、「個人情報の“ダダ漏れ”は許さない」「ユーザーの個人情報でお金儲けをするのは許されない」との考えがあるようですが、それとは別に、アプリが広告収益を得ても、Appleに一銭も入らないのが気に食わないのではないか。
これまでのように広告で収益を得ることができなくなり、AppStore経由で有料化、もしくはサブスクリプション化(月額課金)することによって、Appleにも手数料が入るのを狙っているのではないか・・・と勘繰ってしまう。
そうそう、2010年にはApple自身が iAdという広告ビジネスを行なっていました。
Apple社よりお声がけいただき、うまい棒? 江頭2:50さん?のアプリ数本に導入させていただいた記憶が。
結局、2016年に同事業から撤退。
当時は、想定していたほどのシェアを獲得できなかったのが撤退の理由だと思っていたのですが、ともすると、今の状況を見据えて、早々に撤退したのかもしれませんね。(あくまでもワタシの推測)
当件に限らず、Appleの場合、開発的に、今まで使えていたものが使えなくなる、取得できていたものが取得できなくなる・・・なんてのはよくあること。(苦笑)
アプリを頻繁に制作していた頃、痛い目に遭うこと度々。(苦笑)
とはいえ、今回の広告の件は、度々目にするTV-CMからも、各方面への影響は大きいんだろうなぁ〜と思わざるを得ない今日この頃です。
ホント。
M.J.KOZOU