アメリカ横断ウルトラクイズとワタシ。 | BOYS LIFE written by M.J.KOZOU

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今日起きたこと、今日思ったこと、仕事のこと、趣味のこと等を、アトランダムに書かせていただきます。

2/27(水)、34.5%。

第1回が放送されたのが、1977年
第17回(今世紀最後)が放送されたのが、1998年

いずれにしても、もはや、昔、昔のこと。

Wikipediaによると、第7回の視聴率は 34.5%!

すごい番組だったし、面白かったし、楽しかったし、夢中になったし、数回挑戦するも国内第一次予選を通過できなかった番組。(苦笑)

そう、アメリカ横断ウルトラクイズ

この番組に触発され大学生のときに作ったゲームが「日本縦断ウルトラクイズ」。(PC)

コレをV社のコンテストに応募し優勝、商品化決定。

商品化に向けての開発もほぼ終了し、宣伝を開始したところで、V社社内の法務部から権利的にまずいのでは?と待ったが入り、結果、お蔵入り。(苦笑)

優勝賞金は貰ったままで、商品化するための開発費も貰ったままなので、私に実害はありませんでしたが、販売したかったなぁ〜としみじみ。



大学卒業後、F社に入社し、"LIPS"というクイズゲームをFM-TOWNS用に開発しフリーソフトとして発表。

フリーソフトってこともあり、象さんのクイズゲームとして、多くの方にプレイしていただき、新作を雑誌の付録にもしていただいたり。

その後、F社で社内ベンチャー募集的なものがあり、ゲーム事業を提案し承諾され、当初はこの"LIPS"を発展したクイズゲームを作ろうと思っていたのですが、F社が日本テレビさんへのルートがあることが判明。

それじゃ、ウルトラクイズのゲームを作らせてもらおう!と思い、日本テレビさんを紹介していただき、企画提案。



昨今のように、TV番組をゲーム等に商品化・・・という時代ではなく、前例もないに等しい時代だっただけに、様々な方に御苦労をおかけし、結果、承諾、許諾いただく。

・・・で、開発したのがPC版

結果的に、「日本縦断ウルトラクイズ」という紛い物ではなく、本家本物をゲーム化できたわけ。

これはうれしかったなぁ。

とはいえ、当時は制約ばかり。

使用できる写真の枚数も少なく、福留さんの写真は1枚のみ

どうしても「ニューヨークに行きたいかぁ!」の声に合わせて福留さんの手を、拳をあげたく、デザイナーに無理やり手をあげた画像を作ってもらったのは忘れられない。

実際、日本テレビさんに最終確認していただいた際に、「静止画1枚だったはずなのに、動画を使っているのでは?」と待ったが入ったものの、趣旨や手法を説明し、御納得いただいた・・・というのはささやかな裏話。(笑)

言い訳ではありませんが、写真に限らず、今では考えられないような様々な制約があり、実際の番組には存在していないチェックポイントが多くなってしまったのが、なんとも残念な作品。

F社ってこともあり、まずは、FM-TOWNS版を販売。
っていうか、FM-TOWNS版はプログラムもワタシが担当。(笑)

ちょうどその頃、Windows95、CD-ROM、Macromedia Director等の盛り上がりもあり、また、FM-TOWNS版が好評だったこともあり、Macromedia DirectorでWindows/Macintosh版を開発し、ハイブリッド版で販売。

正に、CD-ROMブームってこともあり、予想以上に売れたんですよねぇ。

で、大学生の時にお世話になったV社さんから、コレを家庭用ゲーム機に移植したい・・・というありがたいお言葉をいただいたわけ。

これが、PlayStation版、SEGA SATURN版。(販売元 : V社)

・・・と、同時進行で、PC版の第二弾(福澤アナ編)、95Special(第一弾と第二弾を合体されたバージョン)、クイズスクリーンセーバーをリリース。

PC版第三弾を作りたかったのですが、その頃、日本テレビさんからお話をいただいた高校生クイズのゲーム化を行ったので、実現しなかったのが心残りといえば、心残り。



その後、D社に移籍し、コンシューマゲームを作るわけですが、アレやコレやを作っているうちに、またまた、じわじわとクイズゲーム、いや、ウルトラクイズのゲームが作りたくなったわけ。

・・・で、日本テレビさんに相談し、関係各位のおかけで実現したのが、PlayStation2版。

どこかにも書いてありましたが、「福留さんが"出演"してくださらないのであれば、PlayStation2版を諦めよう」と言ったのは事実。

そして、「これはクイズゲームではなく、ウルトラクイズシミュレータにしたい」と開発関係者一同が集まった第一回目の打ち合わせで話をしたのも事実。

・・・ってこともあり、日本テレビさんに番組のVTRを大量に借りて、関係者で見まくり、福留さんのセリフはもちろん、カメラアングル、テロップ等まで拘ったのも事実。

と同時に、SEだけでなく、BGMも番組と同じものを・・・と、権利処理をしたのですが、例の1曲だけ、土壇場で使用不可になったのも事実。(苦笑)

いろんな会社様からお声がけいただいたこともあり、PlayStation2なのに、プリンタ対応、i-mode対応等、盛りだくさん。

あ、対戦相手として登場するキャラを一般ユーザの方から募集したり。

渋谷のスクランブル交差点の大型ビジョンでCM放送したり。

福留さんに参加していただいて、発売記念会を開催したり。

まぁ〜、思いついたことを、好き勝手にやらせていただいていたなぁ〜と、改めてD社に感謝。(もうないけど)

大きな心残りは、チェックポイントの数と、3Dキャラクターと、アノ曲。(苦笑)

どちらも、もう少し予算、期間があれば良かったのですが、、、、、。

まぁ〜、何を言っても言い訳だなぁ。(苦笑)
すみません。

あ、そうそう。
あまり知られていないのですが、i-modeでもアメリカ横断ウルトラクイズのミニゲームも作らせていただきましたねぇ。


気がつけば、当初、書こうと思っていた内容から脱線。(苦笑)

本来、書こうと思っていたことは、日を改めてということで。

長文・乱文をお許しください。
ホント。

M.J.KOZOU