天気 晴れ?
不気味な音を立てながらこちらへ向かってくるスケルトン。
アンジェがシューティングスターを放つ。
これが開戦の合図となった。
シューティングスターは見事に直撃したが、スケルトンには全く効いている様子がない。
怯むどころか、そのアンジェに向かって突進を仕掛け剣を突き立てて来た。
ーーーードスッ
アンジェっ!!
その場に崩れるアンジェ。
まずい、早々に深手を負ってしまった。
早いところ畳み掛けないと……!
ミントが矢を放つ間に、僕はラスティアにエンハンスドレッドハンドを掛けてもらう。
そして、精神を研ぎ澄ます。
すると…………
何かが滾って来る!
集中力のリミッターが外れたのか、なんだか感覚が鋭くなっているような気がする!
今の僕なら、スケルトンの動き、弱点、そういったものが手に取るようにわかる!
僕は、スケルトンを足場の悪い所へおびき出し、ミスリルのダガーを振り下ろす。
体勢を崩したスケルトンは避けることが出来ずに、その肋骨のいくつかを吹き飛ばされた。
妙な気持ちだ。
……へへへっ、いいぞ、このままバラバラにしてやる……
実は、この辺りから記憶が定かではない。
高揚感と破壊衝動に駆られ、僕は体の動くがままに闘った。
ーーーー洞窟内に響く心を突き刺すような音楽。
ーーーー暗闇の中、怪しく光るキノコ。
ーーーー僕の足に不気味に伸びるネコゴブリンの腕。
夢の中を彷徨うような感覚で動き続け、いつの間にか僕は本当に夢の中へと堕ちていた……