天気 晴れ?
装備を揃える為に大通りまで戻ってきた僕たち。
井戸の先にはアンデッド系の敵が潜んでいそうなので、ラスティアの提案でミスリルの武器を探すことに。
露店のおじさんに尋ねてみると、ミスリルの武器も多様に取り揃えてあるようだった。
話し合いの結果、
ミント用のミスリル製アーチェリー
僕用のミスリル製ダガー
を購入することに。
ムーングレイスの街らしく、お代は食料で支払うということだった。
なーんか曰く付きっぽいな、この武器……とか思っていると、どちらもキモくて呪われた武器だそうな。
なんだこれ!?
持っただけで、具合が悪くなってきた気がする。
これが呪いの力なのか……
さあ、ぶっ倒れる前にお城の中に到達してやるぞ!
制限時間は、僕たちの影がなくなるまで。
レイタロウによると、街の人たちには影はなく、長いことムーングレイスにいると僕たちの影まで無くなってしまうらしい。
そうなってしまったら手遅れだ。
早速、先程の井戸の中へ降りていくことにした。
井戸の中は洞窟になっていて、当たり前だけど真っ暗だった。
ラスティアとアンジェがランタンに火を灯す。
先頭から、僕、ミント、アンジェ、ラスティアの順で隊列を組み進み始めたが、いざ進んでみると洞窟内はあちこちに岩が突き出している。
ミントとラスティアは岩に頭をぶつけてしまったようで、スゴく痛そうにしている。
……いや、ラスティアは痛いふりをしているだけだった。
実際にダメージまで受けたのはミントだけのようだ。
むむ、ラスティア……ダメージを受けているミントを嘲るようなその態度、なかなかお茶目な奴だな。
周りを見ると、不気味な苔やキノコが生えていることに気がついた。
僕は、その中にキョジンノテノヒラという薬草があるのを見つけ、それを使ってミントの怪我を回復させることに成功した。
さて、本格的に進む方向をきめる段になり、ここはミントの野性に託すことに。
ラスティアがアローコンパスという魔法で方向を示してくれているにも関わらず、そんなのは無視と言わんばかりにミントは己の勘でガンガン進んでいく。
なんだか頼もしいぞ、ミント!
そうして進んでいくと、洞窟の先に明かりが見えてきた。
ゴールか!?
と思ったものの、そこはなんと僕たちが最初に降りてきた井戸だった。
ミントーーーー!!!!
スタート地点に戻ってきてしまって、意気消沈。
ひとまず洞窟を出て、近くの空き家で野営をすることにした。
さあ、たっぷり休んだ僕たちは改めて洞窟へ潜入することに。
相変わらず歩きづらい道を歩いていくけど、入り口付近で見つけたキョジンノテノヒラを使いながら疲れが溜まらないように進むことが出来た。
洞窟をどんどん進んでいくと、古い牢屋が現れた。
その中には、昔の戦争で囚われたと思われる他国の兵士たちがいる。
といっても、その体は既に腐敗し朽ちていた……にも関わらず、兵士たちは動いている。
つまり……ゾンビ!?
ゾンビ兵たちは鉄格子を掴み、強い力でガタガタ音を立て外そうとしている。
鉄格子は今にも壊れそうな勢いだ。
危険を感じた僕たちは、足早にその場から立ち去ることに。
牢屋のあった通路とは別の道を進むことにした僕たち。
その先で僕たちを待っていたのは、剣士の格好をした骸骨男だった。
つまり……スケルトン!?
僕たちにそんなつもりはないのに、スケルトンは戦う気満々みたいだ。
剣を突き出す構えで、僕たちに向かってくる。
逃げたとしても、もう片方の道にはゾンビが……
ゾンビ or スケルトン
どちらかとの戦いは避けられない。
苦渋の末、ミントの下した決断は……
対スケルトン!!
強そうだけど……戦うしかないか。
「やるしかない時があるんです!!」by ラスティア