【レビュー】 新版 東大式 麻雀に勝つ考え方 (井出 洋介・著) | 麻雀本を斬る!麻雀ゲームを斬る!!

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新版 東大式 麻雀に勝つ考え方

新版 東大式 麻雀に勝つ考え方
著者: 井出 洋介
新書: 240ページ
出版社: 池田書店
発売日: 2013年11月19日
価格: 840円(税込)

 
 
■ 内容紹介
 

○ルールを覚えたらコレ! 麻雀の教科書
○「攻め・守り・状況判断」が一冊でわかる
○初心者はもちろん、なかなか勝てない万年中級者、デジタル派の基礎固めとしてもオススメ!
 

「東大式 麻雀に勝つ考え方」は、1984年に刊行されてから30年間で累計33万部を超えるロングセラーです。
本書は同書のコンセプトはそのままに、すべてを書き下ろした“新しい麻雀の教科書”です。
 

「攻め」「守り」「状況判断」のセオリーと、麻雀の技術が進化する中で著者が培ってきた経験とノウハウを解説します。

  

 

■目次

 

序章 麻雀とはどのようなゲームか
・目指すべきゴールは、トータルの得点で勝つこと
・勝負の鉄則! 4分の3理論を肝に銘じる
・序盤・中盤・終盤という流れを意識して打つ
・麻雀には攻めと守りがあり、攻守一体で考える
・必勝法はなくても、有利に戦うためのセオリーはある
・セオリーを踏まえて、状況判断を行う

 

第1章 麻雀の基本セオリー
Section1 攻めの基本セオリー
・どんな配牌かをチェックしよう
・待ちの形は基本的に5つだけ
・リーチのメリットとデメリットを考える
・食い仕掛けのメリットとデメリットを考える
・ドラを有効に活用する

Section2 守りの基本セオリー
・安全牌を探して放銃を避ける
・守りやすい構えとは
・スジ牌を正しく認識しよう
・裏スジとまたぎスジを覚える

 第2章 序盤の考え方
Section1 攻めのセオリー
・字牌が少ない配牌、多い配牌
・第一打を選ぶときの考え方
・孤立牌を切る優先順位 など

Section2 守りのセオリー
・好配牌ではどこまで守りを考える?
・配牌が悪いなら字牌の持ち方を工夫
・早そうな他家にはどう守る? など

 

第3章 中盤の考え方
Section1 スピード重視の攻め
・リンシャンテンのままで好形に
・中ぶくれを活かしてメンツを伸ばす
・4枚連続形を活かしてメンツを伸ばす
・スピード狙いならピンフにこだわらない
・トイツが3組あるときはトイツほぐし など

Section2 高得点に向かうの攻め
・手役狙いの基本はタンヤオ、ピンフから
・イーペーコーを狙うとき
・三色の影を見る
・チートイツに活路を求めるとき
・ホンイツはメンゼンか複合役で など

Section3 守りのセオリー
・他家の手牌傾向を読む
・変則手を見極めて対応する
・雀頭候補は安全牌を優先する
・合わせ打ちで危険牌を処理する
・ロン牌の決めつけはよくない など

Section4 迷ったときの状況判断
・打牌に迷ったときは?
・迷ったら食うな
・リャンメンに早く決めすぎない
・フリテンも途中経過なら気にしない など

 

第4章 終盤の考え方
Section1 攻めのセオリー
・カンチャンとシャンポンならどっち?
・あえてペンチャンで待つケース
・安易な3メン待ちの落とし穴
・テンパイ即リーチを控えるとき
・最も効率のよいリーチは?
・ヤミテンでマンガンの手牌なら?
・スジひっかけのリーチはどれだけ有効か など

Section2 守りのセオリー
・テンパイとイーシャンテンでは大違い
・リャンシャンテンでは勝負にならない
・スジ牌も危険牌の1つ
・テンパイ気配のサインを見抜く
・終盤につかんだション牌の字牌の処理 など

 

第5章 トータルで勝つための考え方
Section1 半荘
・1ゲームの戦い方
・局単位ではなく、半荘単位で見る
・基本は親をマークする
・トップ目を楽にさせない など

Section2 勝つための得点計算
・点数計算を完璧に
・トップ目の打ち方の例
・トップが親との点差を考慮
・ラス逃れも立派なこと など

 

【巻末付録】
アガリ点と実質得点価値 早見表

  

■メッセージ

◆著者より
 時代が進めば、麻雀の技術も進歩していきます。
私自身もプレーヤーとして戦い続けてきた中で、
進歩がなければトッププロとしての立場を維持できなかったはずで、
それなりに変化(成長)を続けていることを自覚しています。

 そこで今現在の、最新バージョンの私が改めて
「勝つ考え方」を書いてみようと思いたったのです。
前書を見直して改訂するのではなく、すべて新たに書き下ろす新作です。
 


 

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■ 管理人の感想

 
麻雀本を斬る!麻雀ゲームを斬る!!-旧版 東大式 麻雀に勝つ考え方

1984年に発売された『 東大式 麻雀に勝つ考え方 -攻め・守り・状況判断の新セオリー 』の新版。

 

そこで今現在の、最新バージョンの私が改めて「勝つ考え方」を書いてみようと思いたったのです。前書を見直して改訂するのではなく、すべて新たに書き下ろす新作です。 (P2『はじめに』より)

『新版 東大式 麻雀に勝つ考え方』、いかがでしたか?
ほとんどの読者は前書より先に本書を読むのでしょうから、前書との比較はできないかもしれません。
ただ書く立場の私としては、あえて前書を参照しないで、まったく新しい気持ちで臨みましたから、完全な書きおろしの新作と言えます。 (P238『おわりに』より)

 

新版なのですが、著者も書いているように完全な書きおろしの新作です。

 

管理人は、前書を持っていたので読み比べてみました・・・ 

 

(´・ω・`)・・・(´・ω・`)・・・(´・ω・`)・・・

 

これ、旧版の方が、わかりやすいよね? どうしてこうなった・・・(´・ω・`) 

 
どうしてこうなった

 

旧版は、2ページ1セットのものを4分割し、牌姿を全て左上の部分に並べてあります。
解説と牌姿が少し離れていますが、牌姿には注釈による補足的な解説が付いています。

 

それに比べ、新版は牌姿を文章の間に入れたものですが、注釈無しでの文章解説のみ。

 

『注釈による補足的な解説』・・・これのあるなしが重要で、これは一度読んだ後の見直し等に、大きな差が出ると思われます。

もちろん、一度読んだだけでスラスラ理解出来るような人には読み直しは必要ありませんが、そのレベルの人ならば、本書のような初心者向けの本は必要ありませんよね?(´・ω・`)

 

好みもあると思いますが、管理人は「ある意味”劣化版”なのかなぁ?」と思ってしまいました(´・ω・`)

だからと言って、わざわざ『時代に合っていない旧版』を買うことはオススメしませんが・・・(´・ω・`)


 

不満点ばかり書いたようですが、そうは言っても解りやすい初心者向けの本です。

初心者が始めて手に取る戦術本としてオススメですね(*´ω`*)


 

  

初心者向き
赤対応: 無し  
 

総合評価 72点

(※前書との比較で不満点もありますが、やはり時代に合わせたということで旧版より高い点数になりました。)

  

 

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おまけ・・・

   

しかし、麻雀における大きな要素である偶然的なことについては、科学的に証明できることがないので、理論化はできません。ですから、いわゆるツキに関しては、セオリーとしては扱いません。  (P21)

しかし、悪形のカンチャンをうまくツモればラッキーですが、そもそも前局にマンガンを放銃したような調子のときには、こういった強引なリーチは控えたほうがよさそうです。 (P208)

  

時代に合わせ、ツキをセオリーとして扱わないようなことを書いていますが、オカルトが完全に抜けきっていない井出プロでした(*´ω`*)

  

 
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