ノロウィルスシリーズ最終回です。
カキが原因でノロウィルスの食中毒が起きることが多いと書きましたが、実はそれ以外にも大きな感染ルートがあります。
それが人から人への感染です。
ノロウィルスはヒトの腸管で増殖するので、感染した人の糞便や、嘔吐した嘔吐物にはウィルスが含まれています。
それを処理する際に手などにウィルスがくっつき、それが最終的に口に入ってしまうと感染につながります。
なので、たとえば家庭内では子供が吐いてしまい、母親がその処理をしたことが原因でかかってしまうことがありますし、これが保育園などになると一気に大量の感染者を出すことがあります。
子供が嘔吐した場合、特に今の季節はノロウィルスである可能性があるので、マスクや手袋をするなど、適切な処理をしなければなりません(詳しくは厚生省のHPをご覧ください)。
そして子供だけでなく、大人にも注意が必要です。
間に合わずにトイレ以外で嘔吐してしまうのは何も子供だけではありません。
特にこれからの季節は出くわしたくないですが、遭遇することもあるでしょう。
飲み過ぎて駅などで吐いているサラリーマン。
もしかしたらその人はノロウィルスに感染している可能性があります。
そもそもノロウィルスに感染しているからといって、必ずしも下痢や嘔吐などの症状が出るわけではないのです。
感染して症状が出るのは全体の40~70%で、30%は感染していてもまったく症状が出ない、いわゆる"健康保菌者"です。
なので症状が出ていなくても、その人がノロウィルスに感染していないとは限らないのです。
そしてノロウィルスは非常に生命力があるので、吐いた嘔吐物が乾燥してもまだ生きています。
そして乾燥したものが風などで舞うと、そのウィルスを吸い込むことでも感染するといわれています。
ここまで来るともはや完璧に感染を防ぐのはかなり難しそうですね。
とりあえず、嘔吐している人を見かけたらできるだけ離れて菌を自分につけないようにしましょう。
予防法の話では、やはり手洗いが有効です。
ただ、石鹸ではウィルスは死なないので、水でごしごし手をこすり洗いして、物理的にウィルスを手からこすり落とす必要があります。
石鹸をつけたからといって適当に洗っていると効果は半減するのでご注意を。
ノロウィルスはなかなか手ごわい相手ですが、自分の心がけしだいで予防できる面は大きいです。
この記事をご覧になったあなたもぜひ自分の身は自分で守ってくださいね!
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