おはようございます!
みなさんご機嫌いかがですか?
前回からの続きです、、、
兄が毎日自動車教習所に通っている間、スタッフたちはいつものようにハッピーな気持ちで仕事をしていたので、何事もなく平穏無事に時は過ぎて行ったのですが、とうとうスタッフ全員に僕が退職することを知らせる日がやって来たのでした。
社長からスタッフ全員に僕の退職を伝える許可をもらえたのは、退職する一日前のことでした。(一日前です!)
オープン前から、「みんなで力を合わせて、宇都宮で一番愛されるホテルにしよう!」と、スタッフ全員を励ましておきながら、オープンして2ヶ月後には退職するということを、退職の前日まで黙っていたのですから、一体どんな顔をして、明日退職することを伝えれば良いのかわかりませんでした。
みんな「総支配人は、自分たちには誠実をモットーにと言いながら、自分がやっていることは一体何なんだ」と思うだろうなぁと思いました。
しかしどう思われようと、退職する直前まで黙っていた事実は変えられないので、とにかく一分一秒でも早く伝えねばと思いました。
みんなに「みなさんにお話しがあります。実は今日まで事情があって、みんなに知らせることが出来なかったのですが、私は明日を以て退職します。」と伝えたところ、あまりにも突然のことだったので、最初はみんな豆鉄砲を食らったような顔(いわゆる''キョトンとした顔‘’)をしたのですが、僕の真剣な顔を見て、すぐに「冗談ではない」と思ったようで、全員が異口同音に「どうして辞めるんですか!?」と、辞める理由を聞いてきたのです。
せめて辞める理由だけでも、誠意を以てきちんと説明しなければと思ったので、次のことを説明しました。
1.2年半前に「ホテル○○ロイヤル川崎」の総支配人として入社した時から、社長には僕の役目(ヤクザの大掃除)が終わったら、即退職させてもらうことは伝えていたこと。退職理由は家族でスペインに移住するため。
2.ところが退職直前に、急遽宇都宮に新しいビジネスホテルをオープンする責任を任せられたため、あらためて退職を伸ばして、社長には宇都宮のホテルのオープンが済んだ時点で、退職させてもらうことで了承してもらっていたこと。
3.今日までみんなに知らせることが出来なかったのは、社長から、退職のことは今日までみんなに言わないで欲しい、と強く頼まれていたため。
以上のことを説明したところ、誰一人として僕を責めず(みんな本当に優しいなと思いました。)、全員が何かを言いたいけれど、何を言えばいいのかわからない、といった表情のまま無言で、しばらく沈黙が続いた後で、突然女子スタッフたちが、シクシク泣き出したかと思ったら、ワンワン大泣きし始めたのです。
明日退職すると言っただけで、まさかこんなに大泣きされるとは思ってもいなかったので、一体どんな言葉をかけて慰めればよいのかわかりませんでした。
退職しても、日本で生活しているのであれば、「退職しても、時々みんなの顔を見に来るよ。」と慰めることも出来ましたが、僕がスペインに行ってしまったら、もう二度と会えないかも知れない、と思ってワンワン泣いているのがヒシヒシと伝わってきただけに、慰めの言葉が見つかりませんでした。
最後は泣くだけ泣いたら落ち着いてくれました。(ホッ!)
翌日、みんなと一緒に仕事ができる最後の日となりました。
何と最後の日の朝、人生初の「痛風発作!!!!!」の痛みと共に目覚めたのです。
みなさんは「痛風」というとても痛い病気(本当に痛いのです。)を知っていますか?
まさか自分が、あの「風が吹いただけでも超痛い」と言われている、「痛風発作」に見舞われるとは夢にも思いませんでした。
この時から生涯にわたって「痛風」に苦しめられることになるのでした。
当時は36才で、現在70才ですので、実に34年も苦しめられてきたのです。(自慢になりませんが。笑)
続きは次回のお楽しみに!
それではまた来週の金曜日にお会いしましょう!
みなさんお元気で!
スペインのイルンより心を込めて、、、
水谷孝