新ホテルオープンへの道のり その15. | 水谷孝のブログ「つれづれなるままに」

おはようございます!

 

みなさんご機嫌いかがですか?

 

前回からの続きです、、、

 

6名のフロントスタッフの3ヶ月間の研修がスタートする前に、まず制服を決めることにしました。

 

制服というのは想像以上に便利なもので、素人が着ても立派なプロフェッショナルに見えてしまうという不思議な力を持っています。

 

いわゆる「馬子にも衣裳」と言うのがそういうことです。(笑)

 

しかし制服が全ての職業に同じような力を発揮するのかというと、僕の観察によりますと、職業によって制服の力の発揮のされ方は違うようです。

 

どういうことかと言いますと、職業によっては、私服の時はあまり仕事にやる気が出ないような人が、制服を着た瞬間に、精神も心も責任感も集中力も自然にアップして、自分でも驚くくらいに、一生懸命にやろうという気持ちになってしまう、という職業があるのです。

 

では一体どんな職業が、制服を着るだけで、精神も心も責任感も集中力も変わってしまうのか、思いつくままにいくつか挙げてみましょう。

 

まず最初に、ホテルマンという職業がそうです。

 

ホテルマンは私服でいる時と制服でいる時とでは、精神も心も責任感も集中力も別人のように変わってしまいます。(僕が見る限りでは。)

 

ホテルマン以外で思いつくのは、例えば、飛行機のパイロットやフライトアテンダント、医師や看護師、外国航路の船のパイロット(キャプテン)、警察官、消防士、などがあります。(他にもたくさんあります)

 

みなさんも想像がつくと思いますが、こういう職業の人たちも、私服の時と制服の時とでは、精神も心も責任感も集中力も、別人のように変わります。(僕が見る限りでは。)

 

ホテルマンも、私服の時と制服の時とでは、人が変わると言いましたが、そのホテルマンの中でも、特に女子のフロントスタッフの制服は、どこのホテルでも、オシャレな色やデザインの制服を使用することが多いので(何しろフロントはホテルの顔ですから)、女子の場合は制服を着るだけで、精神や心や責任感や集中力がアップするだけではなく、どんな女性でも例外なく実際以上に美人に見えるのです。(男子はあまり変わらない気がします。笑)

 

女子の制服には、そういう特殊な力があるのです。

 

なので、ホテルの女子のフロントスタッフの制服に憧れる人は少なくないのです。(笑)

 

ということで、3ヶ月間の研修がスタートする第一日目時から、「制服を着たらもうプロのホテルマンなんだ」というプロ意識を全員に持って欲しかったので、研修をスタートする前に、先に制服を決めて実地の研修は常に制服着用で行いたかったのです。(つまり制服の力を最大限利用することにしたのです。笑)

 

フロントスタッフの制服と言っても、男子の制服はだいたいどこのホテルでも似たり寄ったりなので、けっこう簡単に決められるのですが(しかも男子はほとんど文句を言いません。笑)、女子の場合は、制服に満足しないと、仕事もやる気を出してくれないので、いくら僕が気に入った制服でも、実際に着る本人たちが気に入らなければ意味がありません。

 

しかし女子の制服は男子と違って、デザインや色などの種類がとても多いので決めるのが大変なのです。

 

なので女子2名の制服は、まず彼女たちにたくさんのカタログを見てもらい、その中から彼女たち自身が気に入ったデザインや色の制服を何着か選んでもらい、その後実際に試着してもらい、一着ずつ僕が総支配人の目で見て、彼女たちが持つ魅力が一番引き立つ制服を選び(責任重大なのです。笑)、彼女たち自身の感想も聞いて、最終的に3人の意見が「これが一番いい!」と一致した制服に決定したのでした。

 

彼女たちは最終的に決まった制服をとても気に入ってくれました。(制服さえ決まれば50%の仕事は終わったようなものです。笑)

 

ところでフロントスタッフの6名の名前ですが、とりあえず女子2名は今後「A子とB子」とさせていただきます。

 

男子4名は「A男、B男、C男、D男」とさせていただきます。

 

入社当時A子は24才でB子は20才でした。

 

男子4名に、A子とB子の印象を聞いたところ(最初から僕たちは、上司とか部下に関係なく、オープンに何でも話し合ったので、気軽にこういうことも平気で聞くことができたのです。)、全員が「A子は落ち着いた大人っぽい美人タイプ」で、「B子はまだ少女っぽさが残っているので、美人というよりは、可愛いというタイプ」という意見だったのですが、僕もほぼ同感でした。(実際にA子もB子も、今すぐにでもタレントになれそうなオーラを持っていました。)

 

僕が彼女たち二人を気に入った一番の理由は、二人とも自分たちは美人だという意識が薄く(二人ともそういう外見的なことにはあまりエネルギーを使わないような性格に見えました)、しかも二人ともとても素直で素朴で(何しろまだ話し言葉が標準語になりきっておらず、宇都宮訛り(栃木訛り?)が混じっていたのです。しかしそんなことは全く気にしていないようでした。)、いつも変わらぬ笑顔で誰にでも同じように明るく接するそんな二人の性格を、僕は本当に素晴らしいと思いました。

 

男子4名の方は、A男は40才、B男は35才、C男は30才、D男は29才でした。

 

この男子4名も、一人ひとりの人間性が驚くほど良くて、面接の時から、とても彼らのことも気に入りました。

 

僕が一番嬉しかったことは、最初から全員のフィーリングが驚くほどピッタリ合ったことでした。

 

どんな組織でも上司と部下あるいは同僚同士のフィーリングが合わないと、歯車がかみ合わなくなり、ネガティブなエネルギーを生み出すようになるものです。

 

そしてそういうネガティブなエネルギーは必ずお客さんにも伝わることになります。

 

なので僕たち全員のフィーリングが合ったことは、僕に「宇都宮で一番愛されるホテルも夢じゃない」と思わせてくれたのです。

 

前にもブログの中に書きましたが、僕は彼ら6名の過去は一切問いませんでした。

 

全員が現在の自分の仕事を好きになって、みんなで仲良く信頼で結ばれたチームとなれれば、僕はそれだけで満足でした。

 

ということで、待望の制服も出来上がり、いよいよ一番大事な3ヶ月の研修期間のスタートです!

 

続きは次回のお楽しみに!

 

それではまた来週の金曜日にお会いしましょう!

 

みなさんお元気で!

 

スペインのイルンより心を込めて、、、

 

水谷孝