スペイン、、、その遥かなる道のり。その11.日本三大広域暴力団稲○会との対決編2 | 水谷孝のブログ「つれづれなるままに」

おはようございます!

 

みなさんご機嫌いかがですか?

 

今回も「スペイン、、、その遥かなる道のり。」を読んでくださりありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

 

Eさんからの電話を切って、僕は○ラの意見を聞きました、、、

 

僕「いま兄貴の知り合いのEさんという人から、高い給料の仕事があると知らされたんだけど、その仕事は良いことと悪いことがあるんだ。良いことは、その仕事を手に入れれば、すぐにでも君と子供たちはスペインに行かれるし、僕が日本で働きながら君に送金すれば、君がスペインで僕たちの鍼灸とヨガのセンターを開く準備も出来ると思う。それが良いこと。悪いことは、その仕事はすごく危険な仕事で、巨大なヤクザ組織と戦わなければならないんだ。だから殺される可能性もあるということ。誰もやりたがらないから、面接に行けばたぶんすぐに採用されると思う。どうしようか?」

 

と聞いたところ、喜んでこう言ったのです、、、

 

○ラ「すごくいい仕事じゃない。そんないい仕事二度とないわよ。やりなさいよ。」と。

 

実は彼女は日本に住んでいた頃、とてもヤクザを恐れていました。(小指のない男を見ただけで震えたほどでした。)

 

そんな彼女が喜んで言うので、僕は「おそらく彼女はスペインにすぐに行かれる、ということを聞いて、嬉しさのあまり「巨大なヤクザ組織と戦う」というところはきちんと聞いていなかったに違いない」と思ったので、あらためて詳しく説明したのです、、、

 

僕「よく話しを聞いてよ。その仕事は給料はとてもいいんだけど、もしかすると僕一人だけで巨大なヤクザ組織と戦わなくてはいけないんだよ。だから殺される可能性がとても高いんだよ。僕が言ってる意味わかる?その仕事を引き受けたら死ぬかもしれないんだよ。だからちゃんと考えようよ。」

 

と言ったところ、何と○ラは突然笑いだして、、、

 

○ラ「何言ってんのよ。ホテルの総支配人の仕事で、あなたが巨大なヤクザ組織に立ち向かうなんてことあるわけないでしょう。テレビドラマみたいなこと言わないでよ。あなたはいちいち言うことが大げさなんだから、、、」

 

と、僕の話しを全然信じないのです

 

僕は内心で「もしかして僕の命のことなんか心配していなのか?こんなに冷たいヤツだとは思わなかった、、、」と思ったら悲しくなってしまいました。(結婚した時から、ずっと愛されていると信じていました、、、)

 

それでも家族のために死ぬなら本望だと思い彼女に言いました、、、

 

僕「わかったよ。君は僕が死んでもかまわないみたいだから、明日にでも面接に行ってくるよ。横浜の隣りの川崎というところにある、ビジネスホテルの総支配人の仕事なんだけど、みんな殺されるのが怖くて誰も引き受ける人がいない、という話だから、明日面接に行けばすぐに採用されると思う。それじゃあせめて1億円くらいの生命保険に入ろう。そうすれば僕が死んでも1億円が入るから。1億円あれば君と子供たちは何とかやっていけると思うよ。」

 

と、僕が死んだ後のことを心配して○ラに言うと、、、

 

笑いながら、、、

 

○ラ「いい加減にしてよ。あなたは昔からヤクザ映画の観すぎで(確かに僕は若い頃高倉健さんのヤクザ映画をよく観ました。笑)、映画の世界と現実が一緒になってしまっているのよ。そんなことあるわけないんだから、だから生命保険なんか入る必要ないわよ。保険料がもったいないわよ。」

 

と言ったのです。

 

「○ラはまったくわかっていないなぁ」と思いながらも、○ラが「生命保険に入る必要はない」と言ったので、少なくとも○ラは冷たい人間なのではなく、本当に僕の話しを信じていないのだとわかったのです。(まじめに1億円の生命保険に入ろう、と言われていたら、ショックだったと思います。笑)

 

あれから35年という月日が経ちましたが、実は彼女はいまだに、当時僕がたった一人で「稲○会」と戦ったことは、僕の誇張話しだと思っているのです。(時には真実を知らない方が苦しまなくていいのかも知れませんね。笑)

 

その夜、僕は一晩中寝ないで、その川崎のビジネスホテルの総支配人の仕事を引き受ける覚悟を決めるために、考え得る限りのモチベーションと、「どうしたら「稲○会」に勝てるのか?」僕なりの必勝作戦を考えたのでした。(戦うからには勝ちたいと思ったので、、、)

 

最終的に、次の四つのモチベーションが僕に覚悟を決めさせてくれました。

 

一.○ラはもう日本で暮らすのは限界なので、すぐにでも子供たちと一緒にスペインに行かせる資金と、さらに「鍼灸とヨガのセンター」を一日も早く開くための資金を稼ぐ方法は、その川崎のビジネスホテルの総支配人の仕事を引き受ける以外に方法はない。

二.直感に言われたので逃げるわけにはいかない。

三.巨大なヤクザ組織の「稲○会」を相手に、僕流の戦い方(作戦)がどこまで通じるのか試してみたい。

四.○ラと結婚する時に、○ラは家族全員に猛反対されたにも関わらず、当時ロンドンで皿洗いをしていた東洋のどこの馬の骨ともわからなかった僕と結婚してくれたので、感謝の気持ちを忘れずに、○ラが死ぬまで「男を選ぶ私の目に狂いはなかった。」と信じさせてあげたい。(ちょっとキザに聞こえますが、、、)

 

以上の四つのことが、総支配人の仕事を引き受ける強いモチベーションになりました。

 

総支配人の仕事を引き受ける覚悟が決まれば、次は「どう戦えばたった一人で、あの「稲○会」を相手に勝つことができるのか?」その作戦を考えなければなりませんでした。(あくまでも僕らしい戦い方で、、、)

 

僕の目標は、僕自身が殺されないことは無論のこと、いかなる傷害事件も起こすことなく、「稲○会」の組員全員にホテルから自発的に出て行ってもらうことでした。

 

自発的に出て行ってもらうのが、ホテルにとっても「稲○会」にとっても一番後腐れが残らない道だと思ったので、そのために最善の作戦を考えることにしました。

 

続きは次回のお楽しみに!

 

それではまた来週の金曜日にお会いしましょう!

 

みなさんお元気で!(コロナウイルスに負けないで頑張りましょう!)

 

スペインのイルンより心を込めて、、、

 

水谷孝