その158.ロンドン仕事編25 | 水谷孝のブログ「つれづれなるままに」

おはようございます!

 

いつも僕のブログを楽しんで読んで下さり感謝いたします。

ありがとうございます。

 

それでは前回からの続きです!

 

今回は「豆腐工場」で働き始めて二日目の出来事です、、、

 

前回にも少し触れましたが、〇山君に対するイジメを一日も早く解決したいと思い、ベストな解決策を考えていたところ、二日目に素晴らしい考えが頭に閃いたので、即実行に移すことにしました。(善は急げ、と言いますから、、、(笑))

 

実は僕は中学生の頃から、大人たちが考えつかないような、ユニークで楽しい「イジメ解決策」を考案して実際に実行するのが好きでした。

 

〇山君のイジメ解決の話しをする前に、どうして中学生の頃から、ユニークで楽しい「イジメ解決策」を考案して実行してきたのか? その理由について少し説明し たいと思います。

 

僕は小学生時代、弱くて臆病で泣き虫な子供だったのでよくイジメられました。とにかく不良(ヤンキー)が怖くて仕方がありませんでした。(笑)

 

そのような自己体験があったので、幼い頃からイジメっ子たちのことはよく観察したものでした。

 

中学生になった時に、突然変異によって強くなった時から、自分の目の前で起こるイジメは、全部解決してやろうと心に決めました。

 

人間というのは(大人も子供も)、常に自分と他人を比べる習性があるため、多くの人は自分が他人より劣っていると思い込んだ時、心の中に「劣等意識」を持ち、あるいは反対に、自分は他人より優れていると思い込んだ時、心の中に「優越意識」を持つようになりますが、そういう心の中の「優劣意識」が「弱者に対するイジメ」に繋がっている、と僕は思っているのですが、僕が小学生の時から中学生になるまで、多くのいじめっ子たちを観察しているうちに、ある時面白い現象に気がついたのです。

 

僕が気がついた面白い現象とは「イジメっ子たちは、退屈していると、退屈しのぎに誰かをイジメたくなり、遊びか何かで楽しんでいる時は、誰もイジメのことなど考えない」というたいへんシンプルで面白い現象でした。

 

なぜ学校や会社にイジメが多いのか?

 

心の中に「優劣意識」を持った人間たちが、学校や会社のような狭い所に集団で閉じ込められ、楽しくもない勉強や仕事を何時間も強制的にやらされると、イジメ気質の人間は退屈のあまり、必ず誰かをイジメたくなる、というのが僕の考えです。

 

裏を返して言えば、「学校や会社の中にイジメっ子がいたとしても、そのイジメっ子が、何かの理由で楽しく過ごすことが出来れば、そのイジメっ子は、人をイジメることなど考えなくなってしまう」、と言うことです。

 

僕がイジメをなくしたい一番の理由は、イジメっ子もイジメられっ子も、嫌い合って生きるよりも、みんな仲良く生きる方が良いと思うからなのですが、中学生になって最初の頃の僕の「イジメ解決」の方法は、イジメを見つけた時に、イジメっ子に対して、力で「イジメはやめろよ!」と諭す、極めて普通の方法でした。

 

しかし力による解決では、いくらイジメを止めることが出来ても、その後でイジメっ子とイジメられっ子が仲良くなることはありませんでした。

 

つまり、力による解決では、イジメを止めることは出来ても、イジメっ子やイジメられっ子たちの心まで変えることは出来ないので、両者の心の中に残った「遺恨」は消えることはなく、けっきょく僕が一番望んだ「みんなで仲良くする」という目的が達成されることはなかったのです。

 

なのでいくらイジメを止めることは出来ても、僕は決して満足することはありませんでした、、、

 

そんな時でした、ひょんなことから「イジメっ子は、退屈していると誰かをイジメたくなり、楽しんでいる時は、イジメのことなど考えない」という、イジメっ子たちに共通した面白い心理を発見したのは、、、

 

その発見を機に、僕は実験的に「イジメ解決法」を変えてみることにしました。

 

力でイジメを解決するのではなく、イジメっ子もイジメられっ子も、不良(ヤンキー)も真面目な子も、みんなで一緒に楽しく遊べることを考えてみることにしたのです。

 

いろいろ考えた結果、僕が思いついたのは「宝島(たからじま)」という遊びでした。

 

この「宝島」という遊びは、とても面白い上に、少人数でも大人数でも遊べるのが利点でした。

 

早速学校の昼休みの時に、イジメっ子もイジメられっ子も、不良(ヤンキー)も真面目な子も関係なしに、みんなを誘ってみました。

 

果たして、僕が楽しいと思った「宝島」という遊びは、僕が予想した通り、いっぺんでイジメっ子の心も、イジメられっ子の心も魅了してしまったのでした。(とにかく「宝島」は面白かったのです、、、(笑))

 

みんなで毎日「宝島」で楽しく遊ぶようになってからは、イジメっ子たちは、誰かをイジメようなどとは全く考えなくなり、「イジメ問題」は自然消滅したのです。

 

イジメられていた者たちも、イジメっ子たちが、自分たちと一緒に仲間になって、無邪気に笑いながら楽しく遊んでいる姿を見ているうちに、少しずつ彼らのことが許せるようになり、やがて心の中にあった「遺恨」は自然消滅していったのでした。

 

その時、僕は一緒に遊ぶイジメっ子とイジメられっ子を見て「力による解決は、真のイジメの解決にはならないが、みんなが一緒になって楽しく遊ぶことは、真の解決になる」と確信したのです。

 

僕の経験から断言できることは、学校や会社でイジメが起こる時と言うのは、イジメっ子たちが退屈している時なので、イジメっ子もイジメられっ子もみんなが楽しくなれるような「何か」を考えてあげれば、即座にイジメはなくなる、と言うことです。(みんなが楽しく仲良くなれれば、いつしか心の傷も癒されます、、、)

 

と言うわけで、ロンドンの「豆腐工場」での、〇山君に対するイジメ問題を解決しようと決めた時も、〇山君をイジメていた連中が、職場で楽しい気持ちになれる「何か」を考えてみようと思いました。

 

○山君をイジメている連中が、〇山君をイジメることなど忘れてしまうくらい面白くて楽しい「何か」、、、

 

そしていつしか気づいたら、お互いの「遺恨」も消え、みんなが仲良くなっているような、そんな奇跡のような「何か」、、、

 

あれこれ考え始めた時、突然頭の中に素晴らしいアイデアが閃いたのです!(我ながら、本当に素晴らしいと思いました、、、(笑))

 

どんなアイデアが閃いたかと言いますと、、、

 

仕事中に、僕がみんなのリクエストに応えて歌をうたう「人間ジュークボックス」をやる、というアイデアです。(笑)

 

すぐに「これはいける!」と直感しました。

 

「ジュークボックス」をご存じない方のために、少し説明しますと、「ジュークボックス」というのは、昭和の時代に流行した、お金を入れると、自分の好きなレコードを聴くことが出来た機械のことです。(令和の今もどこかに存在すると思います、、、)

 

と言うことで、僕は〇山君をイジメている連中を退屈させないように(何度も言いますように、イジメっ子気質の人間は、退屈するとすぐに誰かをイジメたくなります、、、)仕事中にみんなが好きな歌を歌い続けることを決めたのでした。(僕も歌をうたうのは大好きだったので、僕にとっても実に良いアイデアだと思いました。(笑))

 

果たしてみんなの反応は如何に!?

 

続きは次回のお楽しみに!

 

それでは又来週の金曜日にお会いしましょう!

 

みなさんお元気で!

 

スペインのイルンより心を込めて、、、水谷孝