未解決の事件を解決しようとする姿勢や、やはり実際にそういう事が起きそうな部分もかなり鋭いところをついていたなと。映画の中でヒロインが実際に同級生誘拐を解決しようとしているところもさすがだなと思いました。思わずそういったハプニングがおきたところはかなりゾクゾクしました。スージー・ウォリスの人物像もわかりやすかったですし、ハプニングが起きるとヒロインの行動などはこうなるのだなと思いました。

 

こういった部分が実際にもし行われるとしましたら、本当に恐ろしくなるかもと思いました。スージー・ウォリスの家でのまさかの転倒事故は恐ろしかったなと。事件関係の証拠品を採取している男に襲われるところはかなり驚異的でした。ある意味スージー・ウォリス役のカーシー・クレモンズに尽きるかもしれません。本当にこういう女の子がいるかも知れないと思わせるものでした。

 

この映画は何と言っても見せ方が上手いなと。実際にそういった事が起きるタイミングや、予感めいたところを実際にその場にいて体験してるよな感覚に観客をさせているところが特にそう思いました。未解決事件を解決するためにポッドキャストで配信を続ける学生という設定がかなり現代風でゾクゾクしました。スージー・ウォリスの部屋の雰囲気や屋根裏部屋のような感じがかなりグッドでした。

 

ある意味あの部屋だからこそああいった事件も起きるのかなと。テレビに出ていてインタビューを受けている場面も印象的でした。あの誘拐された男の子がどうしてあそこまで人気者だったかがわかればもっとよかったなと思いました。スター街道をひた走るスージー・ウォリスがさらに事件の真相を探ろうとするけど事態は思わぬ方向へ展開していくのは驚きでした。まさかの死体をああ処理してしまうとは…。

 

自分は有名になってしまったからこそとってしまった行動部分もかなり肯けるものはありました。配信している様子もかなり好感が持てるものでした。監督のインタビューにおきましては、この映画は色々なことにに警鐘を鳴らしたジャンル映画であると同時に登場人物の内面を掘り下げる映画を作りたかったとのこと。さらに現代社会は行き過ぎなほど承認欲求を求めていることへの答えだったという部分はかなり納得しました。

 

あらゆる意味でSNS社会に投げかけた意義の大きい映画だったなと思いました。

 

880点  承認欲求のために起こす行動の恐ろしい部分の大きさ実感ポイント 8.8点