「ロボコップ」をやはり思い出さずにはいられませんでした。1987年の作品であります「ロボコップ」の前の年にこの作品が作られたというのも大きかったなと思いました。近未来のデトロイトという未来的なロボットイメージの「ロボコップ」に対して、この映画は現代の巨大スーパーの警備という点が違ってたなと。やはりここまででしか描かなかったのは心残りかもと。

 

「ロボコップ」が警察の経営が民間の巨大企業オムニ社に委ねられていたという設定であり、巨大企業のおごり部分も描かれてました。今回の映画とはそういった点では共通してたかも知れません。上映時間の短さも丁度いい感じでした。出演者のケリー・マロニーや、トニー・オデルや、 ジョン・ターレスキーもいい味出してたなと。いかにもな人たちばかりでてたなと。

 

オープニングのデモンストレーションの場面からも作った企業側のかなりのおごり部分を感じてしまいました。ああいったおごり部分が悲劇を生み出すのだなと納得です。巨大スーパー警備のための3台のロボットが雷のために暴走してしまうという設定と展開は、1986年の映画「ショート・サーキット」を思い出しました。清掃員の男とロボットとのやり取りもかなり強烈でした。

 

いきなりああやって人を殺してしまうという慈悲のなさもロボットの特有さかなと。巨大スーパー内で隠れてパーティをしようとしている若者の乱痴気ぶりもいかにもという感じで時代性を感じました。働き先のボスが彼女の父親というパターンもありがちと思いつつも納得してしまいました。こういったところにも力関係があるのだなと。時代背景もあっての若者たちだったかなと。

 

深夜巨大スーパー内で隠れてパーティをしようとしていた4組の男女を次々と殺していくという暴走ぶりはかなり恐ろしかったです。開発者の思惑とかなり違ってたというのも興味深かったです。若者たちが一致団結してやっつけようと立ち向かっていく勇ましさもいい感じでした。戦いぶりはかっこよく、こういったところでは必死になるのだなと。みなかっこよかったです。

 

あらゆる意味で、「ショート・サーキット」や、「ロボコップ」などのヒット映画の要素のある貴重なロボットバイオレンスアクション映画と実感です。 

845点 警備ロボとでさえも暴走してしまう恐ろしさポイント 8.4点