「エクスペンダブルズ」の第1作目が公開されてから約13年も経っているという事も考えますと、今回が4作目とはいえかなり息の長いシリーズだなと思いました。オープニングの空中からの爆破場面の迫力もなかなかだったなと。エクスペンダブルズ=消耗品というネーミングから1作目公開時にはフレデリック・フォーサイス原作の「戦争の犬たち」のような傭兵を思い浮かべましたが、結果的にそういった扱い部分の細かいところにはこだわらずに、単純に戦いに強い傭兵たちの集まりというコンセプトがいい感じでした。

 

ジェット・リーや、チャック・ノリスや、ジャン=クロード・ヴァン・ダムも出たことのある今回のシリーズは、豪華なキャスティングも楽しみの1つなのは間違いないなと。シルヴェスター・スタローンと、ジェイソン・ステイサムと、ドルフ・ラングレンの3人が主要メンバーになっているのもいい感じでした。特にシルヴェスター・スタローンとドルフ・ラングレンは、かつてのロッキーとドラゴであり、そういったものを感じさせないぐらいの変貌ぶりと時の流れ部分も今回の作品で感じることができてよかったです。

 

エクスペンダブルズとしての誇り部分も今回の作品で感じられてよかったです。シルヴェスター・スタローン演じるバーニー・ロスが、自分の指輪がひどい状態で扱われてるところなどもかなり興味が持てました。酒場での格闘場面も、最初と最後でうまくつなげてあっていい感じだったなと。CIAから依頼される数々の難関ミッションを乗り越えてきた最強の傭兵軍団でありますエクスペンダブルズを率いるバーニー・ロスが、CIAからの新しい以来のためにかつての相棒でありますジェイソン・ステイサム演じるリー・クリスマスを訪ねる場面からかなり入り込めました。

 

ジェイソン・ステイサムが今回のメイン主役的なのもある意味時代の流れかなと。かつての仲間たちに加え、新たなメンバーも顔をそろえているところなどもかなり考えてあったなと。新戦力エクスペンダブルズがテロリストが所有する核兵器を奪還するという任務の大きさも感じられてグッドでした。かなりの危険な任務だからこそのこの映画かなと。アンディ・ガルシアがかなり大物悪役を演じていて、「ブラックレイン」の時から思いますとこういったところも時代の変化かなと思いました。

 

バーニー・ロスが飛行機アクシデントで死亡したと思われてましたが、実は…的なのは確かにお約束事的ではありますが、やはり心配でハラハラドキドキする部分もありました。アクションのスケールも大きくなっていて、かなりの厳しい戦いというのも今回さらに目を引いたところでした。やはりしっかりバーニー・ロスが戻ってくるところや、アンディ・ガルシア演じるラスボスがやられるところなども安心感があっての結末だったなと。

 

酒場での生還後の再会部分もよかったです。あらゆる意味でエクスペンダブルズシリーズがずっと続いてほしいなとオンのわせるほどの快心作と実感です。 

 

866点 どんな任務でもこなしてこその傭兵である事の意義ポイント 8.6点