昨日の続きとなります。
前半34分、本山と野沢のトリッキーなワンツーから本山がゴール前に低いクロス、田代が合わせるものの惜しくもゴールならず。
前半36分、センターライン付近から本山のロングフィード、これを田代が圧倒的な滞空時間のヘッドでゴール前にもどし、マルキーニョスのヘディングシュート
かなり決定的な場面でしたが枠に飛ばず
さらに前半39分、田代がこぼれ球をフリーの状態で左足のシュート、しかしきちんとヒットせず
とにかく攻勢が続いているのに点が取れない・・・
嫌な雰囲気になりかけていた。
そんな中の前半41分、ガンバのゴールキックを大岩がヘッドでクリア、これがタッチライン際の野沢に渡り一瞬のタメのあと2枚のDFの間を通し、シジクレイが触れないスペースにボールを出すとそこに駆け込んだのは本山、シジクレイに寄せられながらも前に出てきたGKの脇を右足のアウトで抜くシュート、これが決まってついに待望の先制点
2戦合計で同点に追いつきました。
さらに前半44分、左サイド新井場からゴール前へ対角線のクロス、中央で田代が飛ぶと相手DF3人がつられ、裏にいた本山にフリーでボールがいきます、ワンバウンドしたボールをダイレクトでシュートに行こうとするとガンバのDFがブロックに来ますが、ここでとっさの切り替えし、そして左足のシュートこれが見事に決まって2-0.。2戦合計でも逆転です
田代の高さが相当相手の脅威になっていることを示すシーンでした。
そして本山、あの切り替えしの深さはやはり一級品、そんなに体が大きいわけでもないのにものすごい切り替えしなんだよね、股関節が柔らかいという感じ
さらに前半ロスタイム、野沢、マルキーニョスの個人技から左サイドを突破
スピードに乗ったマルキーニョスがフェイントでシジクレイをかわすと、抜かれそうになったシジクレイが足をかけてイエローカード、いい位置でFKを獲得。
家に帰って録画しておいた映像を見ましたが、これは一発レッドでもおかしくないですよ
体が流れて完全に振り切られそうになっているのをボールも見ないでヒールキックで足を蹴って止めているのだから。
このFKも小笠原がゴール前にいいボールを送って、混戦となりおもしろかったのですが、決まらず。ここで前半終了。
後半に入ると、攻めるしかないガンバが攻勢に出ます。
後半4分人数が揃っているけど、マークの受け渡しがうまくいかずヒールパスで播戸をフリーにして左足シュートを決められてしまいます。
これで2戦合計で2-2ですが、アウェーゴールの差で敗退が決まってしまう鹿島、ここから2点差つけて勝たないといけないというプレッシャーにさらされることに
その直後の後半5分、相手ゴール前でマルキーニョスが倒されいい位置でのFK。
蹴るのは小笠原、ガンバの壁がなかなか離れず、いろいろ駆け引きがあるなか、まだ壁が近いという状態でかまわず蹴る小笠原、蹴ったボールはガンバの山口に当たってコースが変わりゴールイン
壁が近すぎたのがかえって仇となった形です。
これで3-1、再び2点リード、このままなら決勝進出だ。
後半10分くらいに本山が足を痛めてピッチの外へ、すぐに戻ってプレーしていたのですが、後半15分にダニーロと交代。
やはり足を痛めてしまったのだろう、でなければいい動きを見せていた本山を代える理由が見当たりません。
後半17分野沢からパスを受けた青木が左足でシュート、しかしこれが大きく枠の外へ・・・
せめて枠にとばして欲しいシュートですね。
そして後半21分、CKをシジクレイに決められ、再び決勝行きのチケットはガンバへ。それにしてもシジクレイのヘディングはめったにないようなどフリーでした、何やってるんだDFはキーパーもかぶっちゃってるし・・・
また一点とらなければならなくなったアントラーズ、後半24分にチャンスを迎えます。
ダニーロ、新井場、田代とパスがまわって再びダニーロにパスがまわって、前が空いているしそのまま左足シュート!
と思ったら、何を思ったかそばにいた田代にパスを出してワンツーを狙います、しかしそんな狭いところが簡単に通せるわけもなくDFの足に当たってしまいます、こぼれ球をマルキーニョスがオーバーヘッドで狙うもののゴールならず。
ダニーロ・・・
点取りたくないのかアンタは
ガンバが再びバランスを整えて守りだしたためなかなかチャンスが作れなくなりますが、後半32分マルキーニョスの左足シュート、33分のヘディングシュートはどちらか決めて欲しいところ。
ここで野沢に代えて柳沢を投入。
3トップで勝負に出ます。
後半36分田代のヘディングシュート、すごい滞空時間、シジクレイにも競り負けません。しかし枠には飛ばず。
後半40分DF大岩に代えて興梠、この試合の勝利を考えるなら考えられない采配ですが、あくまで目標は決勝進出、このままでは何も起きない、ならばいちかばちかの策でいくしかない。
ガンバの時間稼ぎにイライラの度が増しますが、最後までもう一点を狙って攻めた鹿島、しかし無情にもこのまま試合終了
試合は3-2で勝利しながら、倒れこむ鹿島の選手たち、そして喜ぶガンバの選手、非常に珍しい光景に出くわしてしまった。
決勝進出は逃しましたが収穫はありました。
なんといっても今年3戦全敗だったガンバに勝てたこと、浦和、ガンバに一つも勝ててない状況は優勝を狙うのはちょっと厳しいと思っていたから。
田代は本当に好調を維持している、昨年の秋ごろの状態に戻ってる。
空中戦の強いシジクレイや山口を圧倒してる感がありましたからね。
年間通してこの状態でプレーしてくれたら、リーグ戦ももっと上にいけていたはず。
ただホントに怪我の多い選手なので軸に据えるのは怖いですね、田代の代わりがつとまる選手はいないです、今の鹿島には。
ガンバとの差はやはり中盤の守備、野沢、本山、小笠原を3人とも使うなら致し方ないのかもしれないが。
鹿島は決して組織的な攻撃をしてるとは言えず、得点は個人の才能が発揮された場合が多いから、今のメンバーで効率よくプレスをかけることを考えるしかないなあ現状は。
柳沢は途中から出てきて何もできなかったという感じ、興梠を先に使うべきだったと言われてもしかたない。
勝ったのに敗北感を味合わされた珍しい試合だった