薄器の蝶翅螺鈿修理は、
補修した螺鈿の接着が終わり、いよいよ最終局面に。。。
蒔絵補修を行い、磨き作業を繰り返します。
まずは螺鈿補修した箇所に一旦研ぎや磨きを施した後、
摺漆を行って10時間ほど乾かし、さらに磨きを施します。
この段階の磨き作業は非常にデリケートな作業に。
先が尖ったタイプの綿棒の先をカットし、
キャノーラ油で溶いた呂色磨き粉(微粒子)をつけ
ピンセットでつまんで磨きます。
既存蒔絵の金粉は、磨き過ぎると剥げて来るので
蒔絵の線を極力避けながら、螺鈿表面のみ磨きます。
なかなかこれが難しい作業でしたが、
ある程度上手く行ったかと思います。。。(^^;
次に、毛打ち(蒔絵の細線)で描かれた翅脈(しみゃく)の補修です。
ほんの一部欠損しておりますので。
まずは弁柄漆でこれを描き、、、
金粉を準備して、、、
弁柄漆が半乾きになった所で金粉を蒔きます。。。
しっかり乾燥させてから、
真綿で余分な金粉を絡み取り、、、
また摺漆を施して、しばらく乾燥させましょう。
この後、磨きをまた施して果たして完成となるか!?ですが、
それは明日やってみて判断しましょう。
つづく。。。