鞘塗り蒔絵⑦ 最後の粉蒔き・・・ | 装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

螺鈿細工、漆芸品、装飾品、工芸品を制作する福岡の工房。
日々の作業の様子、体験談などをご紹介します。

鞘塗り蒔絵は、ようやく最終コーナーを回りつつあり、、、
粉蒔きは大松を残すのみとなりました。

大松は絵柄のボリュームがありますので、
松葉の梨地塗りが終わった後の丸粉蒔きは
4回に分けて行っております。


最初は松葉の輪郭から。。。


次に松葉の細い線=毛打ちを。。。

デザイン原画を見ながら、線の数もほぼ揃えて描きましたが、
漆の粘度、乾燥速度を考慮し。室温・湿度にも気を配るなど、
いろんな意味で本当に難しい線でした(^^;


3回目は松葉下の小枝柄と幹の凹み部分を。。。
凹み部分は陰となるところなので、
黒ベースの上に透き漆を塗って、
細かい粉でグラデーションが付くように蒔いてみました。


そして本日午後、4回目=最後の粉蒔きです!
まずは幹に弁柄漆を塗りまして、、、


大き目の丸粉=7号、5号で蒔きました。
こちらは幹の立体感が出るように、
少しだけ密度を変えて蒔いてみました。

これで粉蒔きは全て終了。
粉固めや摺漆を重ねながら、磨き仕上げに移行して行きます。

最終コーナー、、、最後までよくよく気を付けながら
無事フィニッシュと行きたいところですね。


本日の朝ジョグの時、浄水緑地階段の脇で見つけた
わたしの推しのつる草くん♪
見守っていて下さいね~(^.^)

つづく。。。