鞘塗り蒔絵⑤ 丸粉蒔き・・・ | 装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

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螺鈿細工、漆芸品、装飾品、工芸品を制作する福岡の工房。
日々の作業の様子、体験談などをご紹介します。

こつこつと進めている鞘塗り蒔絵。。。

梨地粉蒔きが完了しましたので、
いよいよ蒔絵の最終仕上げに向かうため
丸粉蒔きに入っております。


まずは梅鉢羽紋のフレームに、
丸粉を蒔くための羽柄を描きます。
一旦置き目(転写)をして、、、


梨地塗りの上に弁柄漆は判然としないので
より明るく目立つ朱漆で羽柄を描きました。。。


そしてこちらが、丸粉を蒔いて乾燥させた後、
溶剤で希釈した生漆で粉固めをした様子です。


金鵄紋の方は、弁柄漆を丁寧に薄く塗り、、、


丸粉を蒔きました。。。
レリーフ状になるよう回数塗り重ねてますので、
凹凸感が出ている感じですね。


こちらも希釈した生漆で固めて。。。


そして、梅の花の螺鈿にも、、、
丸粉3号を蒔き付けましょう。

丸粉蒔き付け工程で一番難しいのは
細かい毛打ち(金線)がある松葉であります。
引き続き頑張って参りましょう。

つづく。。。